がん患者の父

娘が膵臓がんになった。まさかまさか、痛恨の極みです。

ひとまず小康状態

体調が悪化して入院した娘は、年末年始を持ちこたえました。腹部の激痛もなくなり、飲まず食わずながら、昼夜、栄養補給の点滴を受けて休んでいたのがよかったらしく、見舞ってきた家内と姉は、ほっとしたと帰ってきました。


「顔色も多少よくなり、表情もおだやかになっている」と家内は言います。だいたい、
げっそり痩せて、立っているのもつらいのに、台所で息子の晩御飯を作ったり、洗濯したりして頑張ったため、疲労困憊していたのだと今回の事情を思いやっています。


自宅にいるよりも、入院して面倒見てもらう方がよっぽど、こちらの気持ちも安心だとも
こぼします。遠く離れていて、連日、面倒を見に通うわけにも行きませんが、入院している方が安心だという家内の言いようには、複雑な気持ちがいりまじっています。


週に一、二度は姉と家内が食材を運び、部屋の掃除なんかを世話していますが、姉にも家族があり、家内はもう82の老いの身。正直なところ、こちらも大変です。


大晦日から2日までは婿殿の母親が泊まり込みにきて、一人息子の食事などの面倒を見てくれました。婿殿の方の母は足が悪く、一級の障害者なので、これまでもこれからも、残念ながら、あまり頼りになりません。


難治性の病者を抱えると、家族だけの支援には限界があります。一生懸命、世話するのは当然ながら、一生懸命になればなるほど、みんなが共倒れ状態になりそうです。


「家族で支え合って」などと在宅での世話の必要性を強調し、「家族の絆」をことさらに称揚する自民党は、核家族で高齢化という時代にそぐわず、ただ社会保障費の削減目的でしかない主張です。


娘の腸閉塞については、イレウス管の挿入でだいぶ軽くなりましたが、根本的な開通にいたってない。イレウス菅では固形物の排除がむずかしいので、近々、様子をみて、大腸ステントを留置するようです。


ステントは円筒状の金属製網で、腸内の閉塞部に挿入して、閉塞部を押し広げるものらしい。体のあちこちに治療機具が装填されます。痛ましい限りです。


一人息子は、新年の囲碁大会へ行きました。それで、あの10才でプロ棋士になった菫ちゃんの話題をメールにしたら、娘から「スミレちゃんは幼稚園児のころから頭角を現していて、息子は太刀打ちできなかった」とすぐに返事がきた。こんな話をいつまでも娘とかわしたいものです。