退屈な80代

還暦、古希、傘寿を過ぎて 日々思うことを綴ります。

弔問外交って?

 あなたの身内の葬儀に来てくれた弔問客に、「商取引の駆け引き」やら「次の飲み会の日程」やら、生臭い「相続問題」やらの話をしますか。


 いくらなんでも、そんな場違いな話は、葬儀の場でしませんよね。元首相の「国葬儀」とかに、海外の要人が来るから、いい弔問外交の機会だというバカがいますが、そんな失礼なことに時間を割く要人がいますか。丁重な、かつ,みせかけの儀礼的な弔意を示したあとは、さっさと帰っていきますよ。


 フツーの人間関係でも国と国との関係でも、いちばん良好な関係は「互恵」「互酬」です。お互い様の「WIN WIN」の関係が望ましいのです。どちらも得する、利益を得る関係です。


 外交関係では、これが徹底しています。仮にアメリカに日本の外交官が100人駐在すれば、日本に最低でも100人のアメリカ人外交官が駐在できます。相手国が韓国であろうと、南アフリカ共和国であろうと条件は同じです。


 一国を代表するとされる人物の葬儀の際、相手国はどのくらいの高位高官を派遣して弔意を表したか。それも同様です。五月、アラブ首長国連邦のハリファ元大統領の葬儀では日本政府は自民党のアノ甘利明を派遣しています。アノというのは、大臣室で200万円受け取ったのに、アへが丸め込んだ弱腰検察のおかげで逃げおおせた小汚い小物です。日本にとって欠かせない産油国に対して、失礼な話。いずれしっぺ返しを食らうでしょう。


 アメリカはハリス副大統領、国務長官、CIA長官ら大代表団を送って弔意を表しています。首長国は、とうぶん頭を上げられないでしょう。過去、フランスのシラク元大統領の葬儀には、在仏の大使が代わりに参列しています。親日派だった大統領に、この仕打ちです。これでは、フランスはマクロン大統領がくるはずはないのです。


 葬儀というのは、営む側より、弔問客の方が心理的には優位なのです。御礼、感謝、敬愛、いろいろな感情をこめて弔意を表しますが、多いのは、義理弔問です。外形的に目立つ弔問をすれば、営む側が感激するのが常です。三千円の香典より三万円の香典を出した方が、のちのち有意義なのです。つまり、営む側にカリできるのです。弔問外交は、客が優位なのです。バイデンあたりが来れば、また兵器の爆買いをさせられるでしょう。


 さて、国葬儀にどれだけ世界の要人がくるのか。目論見通りにいかなければ、かえって恥をかくでしょう。元首相は、欧米では右翼の軍国主義者というのが定評ですからね。




 国葬義の効用の一つに各国のVIPがきて、活発な弔問外交が行われるなんて言ってる連中は、知ってか知らずか、国葬儀を正当化したいための寝言ですね。


(キシダは、「国葬」を急に1日から「国葬儀」と言い変えました。政府お得意の言い換え
 作戦です。これで国葬とは違うというつもりのようです。まさか国を弔いたいのかな)


 国葬にしろ、国葬儀にしろ反対です。撤回を求めます。



一、閣議決定には法的拘束力がありません。閣議決定が、憲法や法律より優先されることは断じてありません。


一、主権在民の民主主義では参政権が一人一票のように「法の下に平等」です。国が個人に特別は便宜を図るのは、違憲です。


一、葬儀費の公表分は2・5億円。これは会場使用料、供花費などにすぎず、全国から警察官動員しての警備、輸送、食糧、勤務手当等が概算37億円。海外要人の宿泊滞在、警備費等が
10数億円とか。総額は開催事後報告と言っていますが、国会審議を経ないのは違法です。


一、アへの政治家としての評価に落差がありすぎます。また死後、明るみに出た統一教会との癒着などは、岸・アへ一族三代による国家国民への裏切り行為です。国民から収奪した日本円がせっせと韓国に送られ、統一教会の財源を支える一方、票とカネと政治信条まで支援してもらっていてことは、この一件だけでも国葬なんて、トンでもない人物の部分です。ド壺にはまるべき人物です。


一、アベノマスクで失敗したコロナ禍が、なお隆盛を極めているおり、多数の参列者を集める大集会は、公衆衛生に逆らうマンがでしかない。国民にとって、迷惑でしかない。



 したがって多くの世論調査では、国葬反対は賛成より大幅に上回っています。民意を無視した税金ムダ使いをやるのは、キシダの党内安定を図る政治利用にすぎません。長ければいいのなら、うどんやそばも国葬してやれェ!



(表、写真、イラストはFACEBOOKから引用しました)

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