がん患者の父

娘が膵臓がんになった。まさかまさか、痛恨の極みです。

自転車に乗って

娘はよほど体調がいいらしく、近場のスーパーへの買い物へ自転車で行ったそうだ。ぜんぜんぶれなかった、これからもお天気の良い日は自転車に乗ってみると、具合を尋ねたメールに伝えてきた。


そんな良い調子のなかで6回目の化学療法をうけた。事前の腫瘍マーカーも問題なく、心配された白血球の量は、ふつうの健常者並みだった。その結果、投与される抗がん剤も定量に引き上げられた。


最初は定量の8割で始まり、ついで9割となり、今回、初めて効果が万全に想定される10割となったわけで、安堵しました。娘が受けている抗がん剤は、いわゆるフォリフィルノックスというもので、三種類の薬剤が混合されており、鎖骨のVポートから46時間かけて点滴します。


10割になった日は、これまでになく疲労感が強く、ずっと寝たきりになった。翌日、様子を見に行った家内と姉の話では、とくに外見上の変化はない、食欲も戻っているし、おしゃべりも変わらないという。


ただ、そうはいっても、体重が増えない。術前に戻らない。減ったまま横ばい状態。副作用の目安には抗がん剤投与すると、だいたい体重が減るが、元の体重の10%くらいまでならいいが、15%を超えるようなら、副作用が強すぎる。


抗がん剤との相性が悪すぎるので、取りやめるか、別のものに変えるべきだという診たてをする医師もいるようです。


短すぎる余命宣告が常に頭にこびりついていますので、いろいろなグッドニュースの裏でバッドニュースが潜んでいるのではないかと疑心暗鬼になりがちです。


がん患者会「1・3・5の会」というのが大阪にあります。患者と家族と医療者がいっしょになって創る患者会だそうです。変わったネーミングの患者会ですが、その心は


告知後の
1年間を乗り切ろう!
3年たてば患者を卒業できます
5年たてば解放されます。


がんを乗り切る人の目標の年数だそうです。


いまの娘の状況であれば、どの数字も高嶺の花のように思えます。家族が声をひそめて話すときには、いまや月単位で考える余命です。なんとしても、まず願わくば、桜のころを乗り切って、若葉の季節を迎えてほしいものです。一人息子が中2の春を迎える季節を生きてほしいものです。