がん患者の父

娘が膵臓がんになった。まさかまさか、痛恨の極みです。

温熱療法のこと

娘の体調は、桜爛漫の春のように、調子がいいようだ。あちこち買い物に出かけたり、元の勤め先の保育所へいき、面倒みていた幼児たちの成長を見届けて来たり。


たぶん、抗がん剤との相性がよく、その効果が現れているのだろう。うれしいことです。そうなると、もっと良くなりたいという欲がでるのもムリはない。婿殿と車で温熱療法を実施している病院をみつけ、診察を仰ぎに行ってきたという。


温熱療法というのは、がん細胞は熱に弱い性質があることに着目した療法。特殊なラジオ波(電磁波)を患部に照射し、一時的に患部だけを41度前後の高温状態にして、がん細胞の消滅や縮小を促すものらしい。


患部の表裏を挟む形で、一時間ほど照射するだけで、ほとんど副作用もないし、痛みもなく、それなりの効果があるとのこと。数年前から一定の効果が求められるとして、保険が適用されています。その限りでは、れっきとした治療法なんです。


つまり、素人目には、けっこうな治療法ではないかと思うのですが、どうもがん治療の世界ではまだ広く認知されていないらしい。がん治療には手術、放射線、抗がん剤(化学療法)の三大療法が主流とされて、他の温熱療法や免疫療法というのは、異端といえないまでも、傍流扱いらしい。


そういえば、アメリカで日本人研究者が開発した画期的な光免疫療法という方法についても、もう何年もたっているのに、まだ日本で治験さえ始まっていない。今年早々のニュースでは楽天が企業化に乗りだすということだったが、、、。


思うに、純粋に学問上の観点だけではない事情がありそう。治療方法の学閥やら主導権争い、それに製薬業界の利権など複雑にからんでいるのだろうと推察できます。万事、この世は、一筋縄ではいかない。


娘は温熱療法を行う医師に「治療中の病院には断っていませんが、どのようなものか教えてもらいにきた」というと、「治療中の病院とは関係なく、治療は行える」と返事したものの、あれこれの話のなかで「まだ国立がんセンターあたりからの理解はなかなか得られない」と苦笑いしたという。


そんな話を聴いたので、次回の抗がん剤投与の際、主治医に尋ねみて、了承を得た方がよいとアドバイスしていた。その結果、主治医は「抗がん剤が効いているので、そっちの方やることはない」と即決、一蹴されたそうだ。


温熱療法そのものついては、たしかにwikiなどによると、いまのところ主流の療法を補充するようなかたちで利用されているらしい。娘の場合に当てはめれば、抗がん剤投与+温熱療法という併用があってもいいように思うけれど、いまのところ主治医の断定に従うしかあるまいか。


なぜ併用さえみとめないのかな。併用を認めると、なにか思わぬ支障でもあるのか。釈然としない。