退屈な80代

還暦、古希、傘寿を過ぎて 日々思うことを綴ります。

発達障害者の本

usagi

 知り合いの発達障害がある女性が、ご自身の生きづらさから学んだライフハック(簡単.
効率的な生活術。スキル)を書いた本を出版されました。


  



 その出版記念パーティに行ってきました。ずっと昔、一緒に山歩きのTV番組に出た縁が続いています。いま、登山番組は盛んですが、ぼくたちのは、その草分けみたいなものでした。あの頃、彼女は大学を出たばかりだった。


 女性は二女の母で、40代。こんどで2冊目の出版。本業は、声優の仕事を幅広くされています。人気TV番組のナレーションを担当していますので、皆さんのなかには、その声だけは、お耳に届いていたこともあるかもしれません。


 幼少のころから、物忘れ、不注意、整理整頓が不得手、人と会話は弾まない、付き合いがうまくできない。したがって学校は成績不良、「遅刻の女王」と呼ばれ、バイト先は、いずれも気配りができず、即日クビの連続。物忘れを補うため、家の鍵のスペアーを10個作っても追いつかない。靴下は同じものを10足買う、、、といった始末。


 ところが、興味のあることには「過集中」になるため、そろばんは大きな大会で優勝したり、大学受験も高校三年のとき、ちょっとした言葉に発奮、一日12時間の猛勉強で偏差値40から70へ、4大学10学部を受験して、すべて合格しています。でも普通の会社生活には向かず、偶然出会ったナレーションのような仕事は一人きりの世界に没入するのがマッチしたらしく、成功されています。


 しかしながら、世間一般の発達障害者への評価は、特別な個性であることから、自己中の怠け者とか、世の中に甘えている、他人と協調できない、社会的不適合者と烙印を押される。「発達障害の者が子どもを産んでもいいのか」、「ヒステリー女だ」とかの中傷、偏見、世間の冷たい風当たりをもろに受けて、生きづらさを日々感じているそうです。


 彼女は、この世間の無理解をなくすため「発達障害当事者の会」を主宰して、昨年は、ご自身が体験した当事者の苦しみや悩みを一冊目の本の仕上げて、大変評判がいい。公の場や家族会などから講演依頼が相次いでいるそうです。


 この手の本は、医療者やカウンセラーらによるものが多く、当事者が赤裸々に内面を綴るというのは、珍しく貴重だと思います。


 こんどの2冊目の本は、発達障害者が幸せに生きていくためのライフハック100項目をQ&Aふうに項目ごとに2ページ見開きで簡潔にまとめていますので、とても読みやすい。


 普通の立場の人が読んでも、十分生活の知恵が満載されていて、役に立ちそうです。例えば「持ち物はすべてリスト化しよう」「mahoroノートを使おう」、「マニュアルがないなら自分でつくろう」、「他人の評価で生きない」、、。・「mahoroノート」というのは、発達障害者向きに市販されているノートだそうです。そんなんが、あるのだ!


 なお、彼女の発達障害は、ADHD(注意欠如多動症)とASD(自閉スペクトラム症)で身障者手帳を交付されています。この病気は、一般的には脳の働きに偏りが見られ、そのために周囲や人間関係とのミスマッチから生活上の支障が生じがちです。


 しかし、生まれつきのもので、本人に言動上の責任を問うのは、酷なところがありますが、原因は、まだ特定されていないようで。生来のほか食べ物や環境説もあります。なぜか年々増える傾向にあり、文科省2022年の調べでは、小学生9人に1人が、その疑いがありとみなされています。これは将来的に大きな社会問題です。


 身体障害者、知的障害者、発達障害者とひとくくりされていますが、それぞれは違います。個人的には「障害者」という呼称は、生々しすぎて、違和感あり、ですね。ぼくは痛風とか、前立腺肥大とかの病気を持っていますが、不養生を恥じるにしても、病名には違和感はありません。「障害者」についても、単に文字づらを変えるだけでなく、なにか、ふさわしい呼び方があれば、変えた方が当事者や周囲の人のためにいいのではないかと思いますね。


 「発達障害者」にご関心にある方は、書店やアマゾンで購入できます。著者は、中村郁さん、です。


      

   (秀和システム刊)    (かんき出版刊)



 気を付けよう汚染水と自公維国!
 総選挙では裏金議員、統一教会関連議員、
 世襲議員を落としましょう。

 

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