五輪はやめた方がいい。
パリ五輪が終わりました。
国際五輪委(IOC)と国連総会の双方が決めている戦争や紛争の際の「オリンピック休戦」は守られませんでした。地球の一方で大量殺害、壊滅的破壊が進行しているのに、もう一方で、「平和の祭典」と謳いあげて、飛んだり跳ねたりしているのは、異常ですね。
これもまた、はやりの言葉で言えば、価値観の多様性と言い逃れるのかな。とても、そう言って見逃せる問題でないように思えますが、、。
今回のパリ大会では、パラリンピックを含む7月19日から9月15日まで「オリンピック休戦」期間です。ギリシャの古代五輪いらい、大会期間中は、争いごとは「聖なる休戦」をする、よき伝統がありました。いまの五輪では大会7日前からパラリンピックの終わる7日後まで、大会を平和裏に運営するため「オリンピック休戦」する決まりでした。
しかし、イスラエルはガザ壊滅に空爆をやめず、学校や病院を狙って子どもたちを殺害しています。イスラエルの狙いは、将来ハマスの戦闘員になる可能性がある子どもたちを根絶やししたいのです。ハマス幹部殺害に怒るイランはじめアラブ諸国がイスラエルに報復攻撃する見込みです。中東一帯に戦火が拡大するでしょう。またロシアとウクライナは、依然として激烈な戦闘を続けています。
もはや、IOCの決定も国連決議も、どこ吹く風と無視されています。IOCの理念と国連の威信は地に堕ちています。こうした状況で行われる五輪を「平和の祭典」というなら、五輪関係者のアタマは異常としか言いようがない。
戦争を「一時休戦」させる力さえない五輪大会は、もうやめた方がいいと考えます。このままだと、五輪は、相変わらずの国威宣揚と「名ばかり平和の祭典」になり、選手には罪がないけれど、頑張ればがんばるほど、五輪委の見世物化になり果てます。いっぺん解体した方がいいと思います。
あらゆる競技は、毎年ないし隔年に世界大会を開いています。来年の世界陸上は東京開催 です。つまり、今回の五輪出場の多くの選手が、また集まるわけです。いまさら、五輪をやる必要がない。競技間の記録の向上や国際交流は常に行なわれており、すべての競技団体が一堂に集まる必然性がない。
冬季を含めて五輪は、輪番制のため、各開催場所で大規模な環境破壊を伴います。会場建設のため強制移住など無関係者には不利益しか伴わない。
五輪委員会は、テレビ受けする競技を重視するなど興行主に成り下がっています。スポーツは、常に金儲けのためのショーに利用される面がありますが、ますます、そのような傾向が深化しています。スポーツ精神に反します。
開催には巨額の費用が必要なため、常に利害関係者の間で背任横領など闇の部分が常態化しています。パリ五輪も終了後に何が飛び出すか知れたもんでありません。五輪委の委員は、一部の競技関係の出身者のほかは、各国の王侯貴族、セレブたちの名誉ある名義貸しみたいなものです。五輪貴族と言われています。
国際五輪委は、大会ごとに巨額の黒字を出し、各国競技団体に振興補助金をふるまっていますが、これは競技団体を金縛りする一方、グローバルサウスと言われれる途上国のスポーツどころでない貧しい国民の競技振興には無関心です。
TV受けする競技種目の拡充によって、スポーツなのかサーカスなのか、識別不明になりました。だいたい十代前半で曲芸的な技を競うことにどんな意味があるのか。そのうち”乳児のハイハイ選手権”も採用されるでしょう。世界中のお母さんが熱狂するのに違いないですよ、五輪委さん。
五輪は平和の祭典をうたいながら、政治的に運営されています。ロシアのイスラエル侵略もイスラエルのガザ虐殺も”休戦”させる力をもたないまま、「平和の祭典」とは偽善的自己満足にすぎない。また、巨額の投資も社会的な弱者にとって、なんら潤う要素がなく、排除、疎外されるだけです。五輪でにぎわうパリの夜の街で移民の若い女性が物乞いしているニュースを伝えています。
こうした理由から、さまざまな弊害を伴うようになった五輪は一度解消すべきと思います。スポーツは、勝敗や記録を争いつつ、喜びや楽しみを共有できますが、それに付随して人間の運動能力が、どこまで進化するかを試みるものです。いまなら各競技ごとの世界大会の開催で十分だと思います。
世界の紛争を解決するべき国連の安全保障理事会が、大国の拒否権行使で紛争解決にぜんぜん力がない。「平和の祭典」の五輪も紛争をやめさせる力がない。国際社会が永年かけて築いた「安全装置」は、いまや公然と無視されて、実効力がない。
ミサイルが飛び交い、大勢の死傷者が続出しているのを傍観して、スポーツ三昧という世界は、理解に苦しむ異様な事態です。
(上下ともにFACEBOOK投稿者から引用しました)
気を付けよう、汚染水と自公維国!!
裏金、統一教会、世襲がらみの議員は落選させましょう。