失敗三題
その一、ダイコンの苗が、ぜんぶ虫に食われてしまいました。タネを9月の初めにまいて、冬の食卓に備えたつもりだったのに、大誤算です。
うちだけではありません。貸農園のほかの皆さんのところでも嘆息の声しきりです。農業ベテランのおじさんの畝も、そうです。おじさんは、クビをかしげて、こんなことは
珍しいといいます。苗が出はじめたころ、虫が多いようだからと殺虫剤オルトランを勧められて、葉っぱに塗りましたが、効果がなかったのです。茎もろとも食べられました。
おじさんの見立てでは、暑過ぎたため地熱がふだんより高く、地中の生息する虫が多かったのではないかとのことです。温暖化がダイコンを全滅させたのか。今一度、耕して、「くらま大根」という別の銘柄のタネをまきました。収穫が遅れますが、やむえません。
自然を相手にすると、六分の諦めと、四分の熱が必要ですね。努力しても報われないことがある、ということは、少年のころの経験からして、人生観の一部になっていますけれど、まいたタネが実らないくらいで諦めることもあるまい。
もう政治家をあきらめてほしいのが、このひと。
(GOOGLE画像検索から引用)
その二、アへが嫌いでしたが、その後継者ぶっていた高市早苗が自民党総裁選の決戦で敗れたのは、結構な出来事でした。彼女の失敗は、「アへもどき」でいいのに、「アへ越え」を目指す発言したことです。「アベノミクスはサナエノミクスとして継続」と明言。これは株主向きへのリップサービスでしょうが、「首相になれば靖国神社を欠かさず参拝する」と大見得を切りました。
これは米中韓三か国に大波紋を呼ぶ声明です。アへでさえ中韓、アメリカからの猛烈な不興の声で自粛、一回こっきりしか参拝しなかった。先の大戦を先導し,戦犯として絞首刑になった東条英機首相らを靖国神社は、昭和53年「御霊」として合祀しましました。戦争指導者を祀る。それいらい、昭和天皇も参拝自粛、平成天皇,今上天皇と三代続いて自粛している歴史認識の問題なのに、です。
靖国神社は「過去の戦争は正しかった」としています。大日本帝国と戦ったアメリカやイギリス、侵略された中国、韓国やシンガポールなど東南アジアの諸国にとっては聞き捨てならぬ見解を持つ宗教法人(戦前は陸海軍共同管理した神社)です。平和憲法で仕切りなおした国のトップが戦争の反省もなく、参拝すれば、あの戦争を肯定したものと受け取られるのはわかり切ったことです。
高市はアへ以上の極右寄り姿勢をみせることで、自民党の国家主義的な部分の支持を固めようとしたにちがいありません。しかし、仮に総理総裁になると、推薦人のうち13人が裏金議員。悪名高い差別主義者、杉田水脈らアへ派が支える「裏金首相」となり、そこへきて「靖国参拝首相」とあっては、政局は内外で一気に混乱、短命政権になるのは必至と見込まれ、石破茂に逆転されたのでしょう。「軍事オタク」の石破がいいわけではありませんが、アへ後継者を自認するあまりの傲慢な非常識な発言でした。
高市といえば、彼女が若い議員のころ、戦争責任について問われると「生まれる前のことなんか知りませんよ」と伝える新聞記事を読んで、「バカなことを言う政治家がいるもんだ」と覚えてました。それが今になって、生まれる前の知らぬ「戦没者に崇敬の念を捧げる」とは、どういう魂胆か。なんの見識がないまま、右翼的言辞を弄して、自民党議員や党員票に媚びたのでしょう。
(本来は、自民の女性首相候補は、稲田朋美でした。アへに寵愛されて要職を歴任しましたが、彼女が選択的夫婦別姓や性的少数者への理解を示す多少リベラルな発言をし出してから、アへに嫌われた。この間隙をついて高市がアへ好みの極右的言動ですり寄ったという見方もあります。高市の右翼的言動は、セールストークみたいなもので、信念に基づく主張じゃないとの印象を受けています)
ウクライナ、イスラエル問題を抱えるアメリカは、いま東アジアでややこしい国際緊張をが起きることは避けたいのです。高市の外交的配慮の無さ、国際関係オンチの一幕でした。失地挽回を目指して自民内に反主流派を築こうと動けば、高市一派は反社会的極右集団になるかもしれません。ウイッグがずれず、アートメイクの眉があせぬうちに引退すればいい人物だと思います。これを機に、自民党内にしみ込んだ「アへ的なもの」が姿を消すと、多少は国民政党になれるかもね。まあ、無理か。
(すべてfacebookから引用しました)
彼女は総務大臣のころ、自民党に都合が悪い番組を放送したテレビ局を念頭に大臣が持つ電波停止の権限をちらつかせたことがあります。テレビ局を廃業に追い込む強権です。言論の自由を権力で封殺、自己都合のよい放送を強いるような姿勢は、民主主義の根幹を揺るがす、あってはならないことです。自民党の極右論者のやり方は、プーチンや習近平並みの権力乱用になるのが、奇妙な一致点です。
その三、われらの阪神タイガースがリーグ優勝を逃しました。創業90年の老舗球団ですが、ただの一度も連覇したことがありません。ですから。そのジンクスが生きていて、今春の開幕時には、すでに連覇をあきらめているとブログで書きました。残念ながら、タイガースの負の伝統です。
岡田監督は、この高い壁を承知で連覇を目指したのでしょう。なぜ、失敗したのか。球団の体質など、いろいろありますが、結局、二年継続して持ちこたえる体力が選手層にないのでしょう。優勝するために全力投球しすぎて、その疲労が回復せぬまま、連覇を目指すものの、燃え尽きるという構図です。
たとえば、投手陣ですが、岡田監督の使い方は、たいへん執着的で、頼りと見込んだ投手を限定的に酷使する感じです。これでは、どんないい投手でも調子がもたないでしょう。昨年大活躍の村上が疲弊したり、伊藤が不安定だったり、ワンポイントで頑張った加治屋が、出場機会がないまま戦力外になったり。
クリーンアップは、岡田監督にしては、打順の入れ替えが頻繁でした。大山,佐藤輝、森下の誰かが主峰になり切れず、散発になりました。ぼくはクライマックスシリーズというのは、インチキシリーズだと思っていますので、今シーズンは終わりました。しかしまあ、岡田監督は、タイガースのためによくがばってくれました。感謝ですね。ご苦労さんです。来季は藤川球児監督とか、新しい楽しみです。
気を付けよう、汚染水と自公維国!!
裏金、世襲、統一教会、極右議員は、落としましょう。