退屈な80代

還暦、古希、傘寿を過ぎて 日々思うことを綴ります。

投票に行こう

 20数年まえ、当時、首相だった自民党の森喜朗は、投票日を控えて、
無党派の人は寝ていてくれたらいい
 と発言して物議をかもしました。


 この人物、買春容疑やら「日本は神の国」発言やら、高校生の練習船が米原潜と衝突、大勢亡くなっている報を受けても、ゴルフをつづけたり、支持率最低クラスの8%まで落ちた首相でした。こんな男が、その後、党内の重鎮になり、五輪委会長になるなど権勢を誇っていましたのは、みなさんもご存知の通りです。自民党というのは、そういう政党なんですね。


 森喜朗の「寝ていてくれ」発言は、自民党議員や関係者にある永年の”選挙の常識”なんです。自民党は地縁、血縁、業界、受益団体などに一定の義理しがらみの組織票があり、ある程度、計算済みの集票ができると踏んでいるのです。ほかに公明党や共産党も少数の組織票がありますが、自民党の比ではありません。


 ですから、自民党にとって、寝ていてくれたり、雨風雪など天候が悪いとき、行楽日和のときなどは、密かに喜び、低い投票率になれば、勝算が読めるのです。選挙管理委員会が「投票に行きましょう」などと積極的な啓発運動なんかするのは、自民党にとっては、本心は迷惑に思っているに違いあリません。


 いくら選管が啓発しても、この国の国政選挙の投票率は、過去5回(衆議院小選挙区)でみると、平均58%代です。つまり、有権者の42%は、自分たちの暮らしに直結する政治家,政党選びに参加していないのです。常に70%代でも「低調」とされる欧米に比べて、とても関心が薄いことを物語っています。


 選挙権がある18歳以上の人口は、1億1200万人、人口の88%に当たります。仮に投票率が58%だと、6400万人しか投票しないことになります。これらの人が投票にいかない理由は病気、高齢、行楽、天気が悪い、体調がよくない、都合がつかない、政治に無関心,支持する政党、政治家がいない、、いろいろあるでしょうが、当然ですが、これらの人の民意はなかったことになります。もったいない話です。


 仮に1%投票率が上がると、100万人以上増えます。5%上がると、500万人以上の票が増えます。選挙にいかない人が必ずしも無党派、支持政党なし派と限りませんが、「投票したって変わらん」、「いつもおんなじや」、「面倒くさい」などと言っている人達が腰を上げて投票所に足を運んだ場合、野党に票が流れがちなのです。5000~1万票差を競う小選挙区では大きな変化がおきます。


 2009年、民主党が初めて政権を奪取したときの投票率は69.28%でした。このときの選挙の争点は、「無策の麻生おろし、政権交代」でした。つまり、10%以上投票率が上がると、一概に言えないとはいえ、画期的な変化が起きる経験があるわけです。欧米並みに70%代に達すると、激変するはずです。


 いまは期日前投票も盛んです。裏金議員、統一教会議員の追放、イシバかスナバか、変節しきりの「行き場ない内閣」は、時代遅れの国防オタクが、本気で日本を軍事国家にしたいと考える危険な内閣です。厳しい採点をつけなければなりません。みんなで投票にいきましょう。


  ぼくたち夫婦は、買い物の途中、役所によって期日前投票をすませました。入場券を持たなくても、身元確認は役所がしくれます。投票に行きましょう。


 気をつけよう、汚染水と自公維国!!


   

      (facebookから引用しました)

   

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