退屈な80代

還暦、古希、傘寿を過ぎて 日々思うことを綴ります。

姓はムスクか、名はイーロン!!

 世界の大実業家、イーロン・マスクさんが、トランプ政権で新設される「政府効率化省」の長官になります。電気自動車や宇宙開発事業のトップランナー。


  選挙応援で密月関係になった「政商」が閣僚となれば、すぐにも利権がらみで政策が歪められるのではないか、利権と相反するのではないか、だいたい天才と我利我利亡者とでは、ウマがあうとは思えない。いずれ喧嘩別れしそうと心配しますけれど、、。


                 




 それはさておき、ここでは、そういう堅い話ではなくて、最近、気がついたことですが、名前のマスクというのは、あの嫌な「アベノマスク」とか「仮面や覆面や能面」のマスク(MASK)かと思っていましたが、違ってました。


 正しくは「ELON MUSK」でした。AUの違いです。


mask  発音記号: mǽsk | mɑ'ːsk 


musk   発音記号: mʌ'sk 


 どうも微妙に発音の差があるようです。MASKは顔や頭を覆うものですが、MUSKは、麝香鹿(ジャコウシカ)を指します。


 MUSK=麝香鹿というのは、中国やインド産の鹿の一種。いまでは希少保護動物で国際取引が禁止されています。発情期には精嚢(タマタマのこと)から、えも言われぬ芳香をだすので、欧米では昔から、これを精製して高級香水として珍重されています。何でも女性がメロメロになるフェロモン系らしい。この香水の場合、日本語読みではMUSKはムスクと表記されています。


  

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 それで気が付いたのですが、実は、ぼくが愛用している安いオーデ・コロンもMUSK=ムスクと表記されています。もちろん、麝香鹿の成分を化学合成した安い人工香水ですが、ふあっと甘い、石鹸の匂いがするような、クリーンな感じがしますので、夏場は特に重宝しています。まあ、メロメロとは無関係です。汗臭いのをごまかしているだけです。


 なぜ、MUSK がマスクではなくて、ムスクになるか、ググッてみますと、やはり香水の本場、フランスでは、この麝香鹿をMUSCと言っているのです。これなら問題なく、ムスクです。


 フランスでムスクが、英語ではMUSKとなっているようで、日本の香水メーカーは、英語表記のMUSKをフランス語読みして本場に表敬しているのかもしれない。ややこしい話です。異説があれば、おしえてください。イーロン・仮面ならぬ麝香鹿さんなら、日本ふうにいえば、鹿田さんや山鹿さんなど似たような名前がありますね。


                               

     



 マスクのことなら、むかし、ロシアからパキスタンまでの海外登山をした際、現地で記念のつもりで買ったマスクがたくさん和室に飾ってあるのを書こうと思っていたのです。日本でも、そうですが、外国でもマスクは古くから、お祭りや儀式、パーティーに利用されたり、呪術師が宗教的儀式で使ってました。日本の天狗やひょっとこ、能面なんかも、そうでしょう。世界中、みんな変身に興味があるみたいです。


 ぼくが買ったマスクは、おそらく「守り神」とか「魔除け」に彫られたものでしょう。ネパールでは粘土製のものもありました。これらのマスクたちは、我が家を見守り、幸い、長寿の福を招いてくれているのかもしれません。


 というわけで、イーロン・マスクさん、さんざん名前をいじって、すみませんでした。でも、マスクさんのX(旧ツイッター)はやめて(ブルースカイ)に変更します。トランプとアツアツの実業家なんて気味が悪いじゃーありませんか。


                                     
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 カーペンターズ兄妹による「イエスタディ・ワンス・モア」は、遠い日の懐かしい記憶を呼び覚ましてくれます。四国88カ所歩き遍路の途中、たどりついた道の駅のベンチでぐったりしていたら、カレンさんの歌が流れてきて、涙腺が緩みましたね。長く生きるということは、思い出したり、思い出したくないことの積み重ねの上にあります。カレンさんは急死されました。美声薄命、はかないものです。濁声のぼくが長生きしています。






           気をつけよう、汚染水と自公維国!!


      




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