がん患者の父

娘が膵臓がんになった。まさかまさか、痛恨の極みです。

温泉旅行

暑い盛り。健康な者でもつらいこの夏。無事に乗り越えてくれることを祈って、長女、次女の家族たちと近場の温泉に一泊しました。


こちらのひそかな心配とは、別に、娘は元気でした。せっかくの温泉ですが、痩せた体をさらしたくないのか、当日は部屋のシャワーを浴びていました。あまり客はいないと見込んで翌朝早く,長女とともにゆっくり楽しんきました。


朝夕のバイキングでも、和洋中のいろいろな料理を皿に盛ってきては、美味しそうに食べていました。デザートの果物やハーゲンダッツのアイスクリームもしっかり食べ、コーヒーも飲んでいました。


さすがにアルコールは口にしませんが、食べる量だけみれば、食欲が劣っている気配はぜんぜん見かけられません。体をアルカリ性にした方が、がんが住みにくい体つくりになるという教えを厳格に守っているふうにも見えません。


夜、バイキングのあとで、ボウリングをしましたが、2ラウンドしても疲れをみせず、いい成績で一番になりました。あの重いボールを思い切り腕を振って投げているのを見ていたら、とても末期の病者とは思えません。


もっと驚いたは、渓谷ぞいの起伏の緩い木陰の山道を往復二時間ほど、散策できたことです。家内と長女の一人娘は、途中でホテルへ引き返したのに。


24時間以上、いっしょに過ごしてみて、娘は健常者と変わりない食欲や運動能力があり、また病気にとらわれて意気消沈しているというようなところは、少しもないと確信できました。気力、体力に著しい衰えはないのです。


先日の抗がん剤点滴の際、医師から白血球の減少が続いているので、来週は無理かもしれないといわれたそうだ。そうした診断がでた後にもかかわらず、この体調のよさ!!
どのように理解していいいのか、家族としては戸惑うばかりです。


このところ、娘よりはずっと年長だが、フレンチ料理の巨匠や沖縄県知事が相次いで、膵臓がんで亡くなっています。ついがん死者の死因部位の方に目が行きます。翁長さんは先月末まで議会に出ていたのです。


この容体の急変というのが、患者にしろ、家族にしろもっとも恐ろしい事態ですが、ひとまず娘には、そのような災厄は降りかからないのではないか、家族ならではの欲目も込めていますが,そう思えるような温泉旅でした。