がん患者の父

娘が膵臓がんになった。まさかまさか、痛恨の極みです。

治療効果ということ

娘の抗がん剤投与は、また見送り。理由は先々週と同じで、白血球が少ない。投与スケジュールの間隔が、こんなにバラつくと、効く薬も継続性がなくなり、効かなくなるのではと心配します。


「いま使っている抗がん剤は、この白血球が減少するのが、大きな特徴の一つ」と医師は説明したそうです。


そういう副作用がわかっているのなら、「前の薬の時のように造血注射をしてもらったら」と思います。娘も同じ思いなので医師に聞いてみたが、「増えるのは一時的なので、、、」とあいまいな回答だったそうだ。どうもよくわからない。


その足で娘と婿殿は、別の最寄りの医科大付属病院にある、がん支援センターへ行ってきたという。


そこで、この間、講演会で聴いた重粒子線治療について「転移などでステージが進んでいると、できないという話だったけれど、なぜか」と質問したところ、こんな返事があったといいます。


「進行がんについて重粒子線治療を行わない事情のなかには、治療の効果率を下げたくない配慮があるのかもしれない。重粒子線治療の関係医療者らは早く広く種々の病状に応じた保険適用ができる標準治療化をめざしいているから、効果率を下げるような治療を避けているのではないかな」という内容だったそうだ。


なるほど、手広く難易度を問わずに治療を行えば、どれもこれもうまく行くとは限らない。うまくいかない方が多くなるかもしれない。新しい治療技術が優れた技術であることを証明するには、比較して取り組みやすい病状だけに絞る方が効果の数値でも上げられる、、、、という考えはありうることだ。


開発から二十数年とされる重粒子線治療の現状は、医療関係者のなかでも、そういう観点からの見方がされる段階なのかもしれない。そう考えると、がん治療の現状は、まだ人類が解明しつくしていない遺伝子の異常から発生するものだから、根本的な治療対策は確立されていないと見るべきかもしれない。


さきほど亡くなられた樹木希林さんが通院していた鹿児島のクリニックの先生のホームページによれば、先生はいわゆる標準医療とか、学会のガイドラインには大きな疑念を
お持ちのようで、独自に開発した放射線治療を自由診療でやっているようです。そして、肝心なことですが、その治療に一定の効果をあげているとのこと。


がんの情報をいろいろ漁ってみると、標準治療では十分でないと考える医師たちが少なくありません。一生懸命、人類の敵に挑戦されている医師や研究者がおられることには敬意を表しますけれど、患者サイドからすると、この分野はいつまで開発途上にあるのかと残念にたえません。


よくわからない遺伝子、そこから千人千色に発生するがん症状ということになれば、この先、治療の王道を見つけ出されるかどうか、確たる科学的根拠はないらしい。


それにしても、重粒子線治療の効果の話、たとえば、ある弁護士が有能と評価されているのは、実はあらかじめ勝つ訴訟しか請け負わないというような話に似ていて、諸事万端、裏事情があるもんだと、納得しました。