がん患者の父

娘が膵臓がんになった。まさかまさか、痛恨の極みです。

埋め込み型ポート

抗がん剤の投与が始まるのは、術後、衰弱していた身体が一応の安定状態になるまで持ち越された。一週間たって点滴を行いやすく、また退院後の扱いやすさを考えて、ポートを鎖骨下に埋め込みました。短い手術j時間で装置できたと聞く。下記のイラストのような場所です。


(Google画像検索から引用)


私も自慢にもなりませんけれど、点滴の経験は多くありますが、このような仕掛けをしたことはありません。移動するのもトイレに行くのも、点滴袋をぶら下げて吊るす柱(なんという名前なんだろう)をごろごろと引きずったものです。


これはベッドにあっても半身を拘束されているような不自由さ、とくに寝返りを打ちたくてもできないときは不便でした。


埋め込み型ポートというのは、中心静脈カテーテルの一つで、鎖骨下に10円玉くらいのシリコン製の本体を埋め込み、細いカテーテルでつなぎ、先端を心臓近くの血管に留め置くものだそうだ。


これだと、針をポートに穿刺するだけで薬剤を洩れることなく、また長時間でも確実に注入できるという。在宅の扱いも簡単なのだそうです。私のように毎回、点滴の際、血管が細くてみつからない、針を刺す場所を探されて、そのつどイタイ、イタイと叫んで、看護師泣かせをしたものには特にいいかもしれない。


この装置が安定した段階で、いよいよ最初の抗がん剤投与というわけです。娘もやつれてはいるものの、見送りにエレベーターのある前まで歩いてきて、元気がないけれど、笑顔を見せてくれている。


婿殿が入院後はじめて息子を連れてお見舞いに行ったと聞いた。息子は母ちゃん子だから、大喜びし、その喜びように娘も元気をもらったらしい。とはいえ、息子にはまだ母の病状を伝えていない。


この間に私は、Oがんセンターにセカンドオピニオンの申し込み用紙をもらいに行きましたところ、申し込みには、いま治療中の主治医の治療情報提供書や検査画像を収めたCDとともに申し込むのが、本センターの手順といわれ、出直すことになった。


後日、改めてそれらの検査資料を揃えて受け付けてもらった。10日以内の面談日を電話で連絡するという。ここの面談時間は45分以内という。セカンドオピニオンは健保対象外のせいか、検査所見料は意外に高い。私がかつて相談した弁護士の民事の法律相談よりも、ずっと高い。


申し込み用紙には、セカンドオピニオンを訴訟目的に使わない、(当センターへの)転院目的ではない、オピニオンは現在の医療施設の治療についてジャッジ(裁定)をするものではない、治療は現在の医療施設へ戻って行うこと、、などいろいろと約束事が書かれてあった。


こうした取り決めで患者サイドに注意喚起しているのは、そうしたことに利用する患者サイドがいるからだろう。気持ちはよく理解できる。すこしでも、よりよい方向になびくのはやむ得ないことだ。


一方、医療施設側も他病院の患者を取り込むと疑心を持たれるのは不本意だろうし、医療過誤にまきこまれないように守りの姿勢が前に出ていることがうかがえて興味深い。