がん患者の父

娘が膵臓がんになった。まさかまさか、痛恨の極みです。

がんは身近に

がんになることは、珍しくないご時世になっているらしい。ある識者の話によると、六人中の三人が罹り、六人中の二人は死亡するという。がんが増えている背景には欧風の食事化や高齢化が指摘されています。


とはいえ、実際にガン患者になったり、身内ががん患者になったりすると、なんで自分が標的になったのか、どうして身内が、、、と腹ただしく、悲しく、理不尽な辛さにさいなまれる。この怒り、この悲しみ、どこへぶつければいいのか。まったく天を仰いで、嘆くしかない。


実は、私の血筋は、胃がんが多い。父も兄も胃がんでなくなった。兄は50代の夭折でした。二つ下の妹は胃がんになり全摘しているし、兄の長女もそうなった。家内の方は家族が多いにもかかわらず、長兄だけが膵臓がんで亡くなっている。このことから、がん体質というのは、若干の遺伝的要素が含まれているようですが、、。


娘の罹患のことを、つい気持ちの凹むままに友人らに漏らすと、ある友人は奥方を肺がんで亡くし、ある人の奥方は胃がん全摘をし、若い友人の奥さんは乳がんで再発をしたと聞きました。なんと、不謹慎ながら、がんは、いまやこの世にあふれているのだ。


最近、私自身の持病で大学病院に行ったとき、会計の長い待ち時間に大学が発行している小冊子をながめていると、「日本人を取り巻くがん環境」という表題で死亡原因別、部位別患者数というランキング?載ってました。


出典は「厚労省平成20年患者調査」と、国立がん研究センター「平成19年部位別年齢階級別がん罹患率」とあります。それによると、


原因別
1位 悪性新生物(悪性腫瘍・がん)
2位 心疾病
3位 肺炎
4位 脳血管疾病
5位 老衰
あとは、不慮の事故、自殺、腎不全、肺疾患、大動脈鴈および解離と続きます。


部位別がん患者数
      男          女
1位 胃             乳房
2位 大腸            大腸
3位 肺             胃
4位 前立腺           子宮
5位 肝・胆管          肺
6位 食道            肝・胆管
7位 膵臓            甲状腺
8位 膀胱            卵巣
9位 腎・尿路          膵臓
    


原因別といえば、トップのガン死364.721人というのは、2位の心疾病による死者のほぼ倍近くの患者数です。3位の肺炎にくらべても3倍にあたります。いまや疾病死の王様なのです。


一方、娘がかかった膵臓がんは、がん患者としては、あまり多くない部位だとわかります。とりわけ女性の場合、女性特有の乳房、子宮、卵巣、そして女性がかりやすいとされる甲状腺を除けば、ごく稀な部位の発症であることがわかります。


なんという不運な巡り合わせなことか。