君 死にたまふことなかれ
日本の戦争準備も、ついにここまで来たか。
戦争をしないと世界に向けた憲法を持つ国のやることか。
公然と9条が足元から崩壊しつつあります。
そのギャップの大きさに心底、腹立ちを感じます。
報道によると、防衛省は、全日本葬祭業協同組合連合会(全国の葬儀葬祭業者らでつくる業界団体=全葬連)と陸上自衛隊が、自衛隊員の戦死に備えて協力協定を結んだことを認めました。米軍の戦争を買って出るアヘの決めた集団的自衛権行使に基づき、戦死者が多く出た場合の対応を葬祭業界に求めたものとみられます。
全葬連のホームページによると、全国56事業協同組合と1186社の葬儀社が加盟する「日本最大の葬祭専門事業者団体」だとしています。防衛省によると、協定は2月20日で、「各種災害」や「武力攻撃事態」、「存立危機事態」の発生時に、「隊員に万が一のことがあった時に備え」るためとしています。
報道によると、安保法制に詳しい井上正信弁護士は「政府は安保3文書で南西諸島の防衛態勢を強化するための抜本強化として、5年間で43兆円の軍拡を打ち出しました。南西諸島を戦域とした「台湾有事」は、中国を想定した戦闘で、多数の自衛隊員の戦傷死を想定せざるを得ません。実際の戦争について防衛省・自衛隊がここまで具体的に考えているということです。国民の犠牲が想定されることを、広く知ってほしいと」と話していますので、そのまま引き写ししました。
以前、このブログで自衛隊員が南西諸島で戦死者が出た場合の遺体搬送・処理について、こっそり演習をしていたことを書きました。さらに南西諸島の住民約12万人を、万一の場合、山口県を含む九州各県に避難させる計画をたてて協議を続けています。これらの対策を見ると、戦争を回避する努力よりも、「やる気満々」なのが心配です。
そこらの動きに、自衛隊の臨戦態勢は、想像以上に進んでいると思ったものですが、今回のように葬祭業界の協力を求めるという事態は、相当大きな戦闘、多くの戦死者がでることを予想しているわけです。もはや、単なる準備というよりも、防衛省内部が戦争必至とばかりに本気をだしていることが伝わってきます。
明治時代の歌人、与謝野晶子は日露戦争に出征した弟を想って、有名な詩を世に送りました。多くの人々の共感を得て、広く知られましたものの、軍国ニッポンの無謀な勢いにのまれてしまい、与謝野晶子の願いは、その後の風潮をとめられませんでした。
いままた、軍事オタクのスナバの下、着々と米軍主導による戦争参加の道を広げています。皆さんの夫や息子や娘が再び、自存自衛やら正義の戦争とやらの美名に煽られ、大義もなにもない戦場に送られる可能性が高まっています。
台湾有事とは、おさらいをしますと、台湾と中国との戦争のことですが、仮に起きても、これは中国内部での内戦にすぎません。国連社会では、中国については「大陸中国」を正規の国家と認めています。台湾は中国の一部という見解です。すなわち、「一つの中国」説です。日米欧州も、その線を一応の建前としています。
しかし、大陸中国の政治体制を認めたくない米国は、 米国と同じ価値観のもとにある「台湾」の存在も認めています。常に米国に追随する日本も建前とは別に非公式に台湾を支持、非公式の交流を続けています。つまり「2つの中国」説です。
米国は、中国と台湾が内戦になれば、台湾を軍事的に支援すると約束しています。日本は、同盟国の米国が動けば集団的自衛権を発動して米国の片棒を担ぐことになります。米軍が初期出動した(ふりをした)あと、最前線を自衛隊にゆだねるでしょう。これが「台湾有事」にかかわる日本の立ち位置です。
中国から日本を攻撃してくる理由は、なにもありません。尖閣列島の領有権争いくらいで、軍事行動を起こすことはないと言っていいでしょう。第一、歴史的に中国が日本を攻めてきたことはゼロです。逆に日本は中国の東北部を分捕り、満州国を建設したり、昭和20年の敗戦まで12年間にわたり、中国本土を攻撃し続けました。約2000万人の中国人が殺害されたと江沢民元主席が早稲田大で演説したとき公表したことがあります。
冷静に考えて、どちらに非があるか、自明です。いわゆる「嫌中反中」連中や政治家は、その中国侵略がうまくいかなかったことと、その後の中国が著しく発展し、超大国になったことへの逆恨みを持っているのではないか、と思っています。こう書いている漢字さえ中国から学んだ日本というのに、です。
米国は、ウクライナにNATO加盟を強く後押したため起きたロシアの侵攻に対して、実際の戦局に将兵を派遣しないで武器供与するかたちで支援しています。プーチンは北朝鮮兵に支援を仰ぐかたちで戦争中です。自衛隊が、台湾有事の参戦するとすれば、プーチン方式をトランプは求めてくるでしょう。
中国は、いまや世界第二位の軍事国家であり、広大な大陸と、膨大な人口、つまり兵員数と第一級の技術革新を遂げた核兵器はじめ装備を持っています。減衰する米国に代わって、いずれは世界第一の国家になるでしょう。米国は、それが我慢できないのです。米国の尻馬にのって中国と一戦を交えるのは、今世紀最大の愚行となるでしょう。
昨年11月、屋久島沖で米軍の空軍輸送機オスプレイが墜落、全乗員8人が亡くなりました。この事故について空軍特殊作戦司令部のバウンエルファインド司令官(中将)は遺族に哀悼の意を表し「8人の空軍兵の国家への名誉ある奉仕は、決して忘れられることはない。彼らは歴史を作ってきた偉人たちだ」と悼みました。
エライ人は、勝手なことをいうものだと報道を読んで呆れました。こんな言葉を贈られて、命を失った兵隊と遺族がうれしいものですか。エライ人は、死んだ兵の名前なんか、即、忘却の彼方にちがいありません。
家族が前線に送られて戦死したあと、こんな追悼の言葉を聞きたいですか。もっとエライ別の人は、「最初の戦死者は英雄扱いだが、その後は何百人、何千人が戦死しようと、”統計”にすぎない」といっています。
せっかくの人生、不本意な死に方に追い込まれないように気をはることにしましょう。自分の寿命は、自分が納得する人生で、まっとうしたいものです。誰のためのでもなく、自分で決めることです。
日の丸と歓呼の声に送られて出征した兵士の死者240万人のうち、いまなお100万人以上が山野や海底に朽ちて、遺骨が回収されていないのです。先の大戦が、そうであったように、今後の戦争でも、兵士はコマの一つにすぎません。ムダに死に急がないために、戦争そのものに反対、戦争したがる政権を阻止しましょう。
戦争をしない、軍隊を持たない国として再出発して80年になりますが、与謝野晶子の願いは、またしても風前の灯となっています。しかし、現代は与謝野晶子の時代になかった「清き一票」の権利を賢く行使することで、その勢いを押しとどめる可能性があります。奇怪な野心、愚かな名誉心、狂騒的な愛国心を煽るような政治家、政党を蹴とばしましょう。
君死にたまふことなかれ 与謝野晶子
日露戦争 旅順口 包囲軍の中に在る弟を歎きてあゝをとうとよ、君を泣く、
君死にたまふことなかれ、 末に生れし君なれば 親のなさけはまさりしも、 親は刃(やいば)をにぎらせて 人を殺せとをしへしや、 人を殺して死ねよとて 二十四までをそだてしや。(二、三節 略)
暖簾(のれん)のかげに伏して泣くあえかにわかき新妻(にひづま)を、君わするるや、思へるや、十月(とつき)も添はでわかれたる少女ごころを思ひみよ、この世ひとりの君ならであゝまた誰をたのむべき、君死にたまふことなかれ。
選択的夫婦別姓制度に反対するヤツ、
戦争準備をしようというヤツには投票を止しましょう
汚染水と自公維国に気をつけよう!
都議選、参院選では、裏金、統一教会、世襲、タレント、差別主義者、歴史修正主義者、
石丸新党関連の候補者は、一掃しましょう。
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