退屈な80代

還暦、古希、傘寿を過ぎて 日々思うことを綴ります。

地域ネコ

 
 群馬でイヌが公園にいた子どもや大人を次々噛んだというニュースがありました。
 イヌも時には野生の呼び声につき動かされてか、人を襲います。イヌが歯をむき出し、怒った表情は怖く、野獣そのものです。しかし、ネコが人を襲ったという話は、ききませんね。


 最近の報道によると、韓国では伝統の食文化だった犬食が、法律で禁止されました。料理店や食用の犬牧場を手広く経営している業界に配慮してか、3年間の猶予つきです。魚や鶏、牛などを食べるのですから、犬を食べても構わないと思いますが、犬食は少数派なので国際社会のスタンダードからみて、具合が悪いと判断したのでしょう。あちらのワンちゃんはホッとしているかもしれません。


  (余談ながら、Wikiによると、猫食は、ヨーロッパでは「屋根のウサギ」と言って、食糧難のときには食べるそうです。ヴェトナムや中国では、いまは大っぴらではありませんが、家庭でも滋養食として食べています。生きたままゆでると、特に滋養分がよく出るとか。ホラーのような料理!!江戸時代から日本でも獣肉店で、こっそり食べられたと伝えられています)


 子どものころ、大相撲の大阪場所が近づくと、お寺の境内なんかに稽古部屋が設けられてお相撲さんが、浴衣姿で歩く姿を見ることが多くなります。その頃になると、散髪屋のおっちゃんが、「近所のノラ犬が減ったなあ」と子ども相手に真剣に嘆いてみせます。
 「なんでや」
 「そんなん知らんのか。お相撲さんが、ちゃんこ鍋にして、食うてしまいよるんや」
 「ほんまかいな、おっちゃん」
 「ウソついても、しゃーない。この間も、イヌの毛ェ、そりに行ってきた。赤犬がウマいんや」
  ホンマかウソか。そんな話がありました。


 リール(短い動画投稿)なんかで、乳の匂いに包まれたはずの人間の赤ちゃんのそばで、ネコが赤ちゃんをじっと見つめている投稿場面を見受けますが、あれは、愛らしいというより、ちょっと怖い場面です。ネコも、その仲間はライオンやトラでしょうから、たまには不意に野生に戻るかもしれない。そう思ってみていると、急にガブっと噛みつきやしないかとヒヤヒヤさせられます。


 ネコと言えば、子どものころ、路地裏でネコ取りのおっちゃんが来ました。作業着姿の二人組のおっちゃんが、漁網のようない大きな網でノラ猫を捕まえるのです。ワケ知りの子どもがいて「ネコは三味線屋に売られるんや。三味線の皮は、ネコの皮なんや」


 三味線にされるとは!、怪談の化け猫話と相まって、怖い話ですが、子どもの間では、ちょっと大人になったような知識でした。三味線はネコ、沖縄の三線(さんしん)は、ヘビということでした。


     (写真はgoogle画像検索から引用)


 今調べてみると、確かに三味線の皮は猫皮(四つ皮=よつかわ)が、薄く滑らかで、音も軽やかで高級品のようですが、動物愛護上の配慮から、いまでは合成皮のほか、輸入品の犬皮やカンガルー皮が多いといいます。カンガルー皮とは意外ですね。ぴょんぴょん、音が弾みそう。


 ついでに調べると、等身大の和太鼓なんか、牛皮だそうです。牛、馬、犬、猫、カンガルー、人の暮らしの周辺にいる動物は、どこまでの人間の生活につくしてくれていますね。ぼくの場合、没後はなんの役にも立たない。


   動物愛護協会のポスター(google画像検索から引用)


 さて、この段になって、さて、というのはおかしいな。前置きが長すぎですが、今回は、貸し農園で知り合った中年女性が、地域ネコの保護活動をしているという話を書くつもりでした。彼女は生来のネコ好きが嵩じて、「地域ネコ」を世話するボランティァをしているグループのメンバーだそうです。


 彼女にとって、ノラ猫という存在はないのです。ノラ猫を見つけたら、特定の場所を住み家に決めてあげて、そこに毎日定時にエサを届けてやります。そのうえで、いちばん肝心なことは、去勢不妊手術を施してやり、不幸な猫の子孫を生まないようにしてあげることだそうです。


 ですから、ノラ猫ななんて不名誉な呼び名ではなくて、地域住民がみんなで世話して「地域ネコ」として一生を幸せに送らせてあげることになります。それが保護運動のポイントであります。ネコの人生、”猫生”をまっとうさせてやることです。


 彼女のボランテイア対象の猫は、クルマで20分ほど先の公営墓地に運ばれて住んでおり、雨や風の日も四季も問わず、定時にエサを運んでやります。すると、あちこちからエンジン音を聴き分けてか、数匹の「地域ネコ」が現れて、給食を待ちわびた子供のように食べるそうです。


 こんなに猫に優しく、慈愛に満ちて猫を愛している人は、初めてで、感服しました。動物愛護という観点からは、惜しみなく愛情を降り注いでいる感じです。しかし、この「地域ネコ」ボランティアが大変なのは、自分たちの労力よりも、このエサ代や去勢不妊手術代を、どう工面するか、とのことです。


 公益財団法人 日本動物愛護協会では、「不幸な生命を生み出さないために」不妊手術(メス)の場合、一匹1万円、去勢手術(オス)の場合は、5千円を補助しています。ぼくの住む街の自治体では、メスの避妊手術 7千円、オスは5千円の補助金を出しています。


 しかし、健保のないネコの手術代は、まちまち、場合によっては入院するなど難易度にも差があり、3~4万円にもなることがあり、この費用を寄付で集めたり、捨て猫をしないように飼い主への啓発活動をしたり。一時的ボランテイアと異なり、ずっと面倒を見てやる長い目の活動であることなど、安易な気持ちでは務まらない奉仕のようです。


 サクラカットされた地域ネコ(google画像検索から引用しました)


 不妊去勢手術をされた「地域ネコ」には、耳に小さなカット跡をつけています。花びらに似ているので、これを「サクラカット」呼んで、飼いネコやノラネコとの識別にしています。


 彼女のような人たちの努力で、殺処分される犬猫は、ほぼ年間1万匹(22年度)と減ってきているそうです。1970年代は120万匹が殺処分されていたという統計がありますから、もう信じられないくらいの減少ぶりです。陰徳を積む彼女のような人たちの努力で犬猫には住みよい国になりつつあるのでしょうか。


 一方、この国には、悪徳政治家がのさばっています。パー券を押し売り、買えば企業の面倒見てやろう、、というのは、街のダニ、ゆすり、たかりじゃあーありませんか。


 パー券で裏金を懐にいれた自民党議員の連中には、しっかり「パー券・カット」をつけてやりたいですね。カネ亡者、金権亡国連中の「パー券・カット」を、有権者は、忘れないで下さい。サクラ・カットとは真逆で、天寿を全うさせていけない印です。


 いやいや、もっといます。旧統一教会に関わった連中は「教会・カット」、世襲のアホ坊ン、バカ娘には「世襲・カット」、目を閉じて思い出せば、へのへのもへ字の「老害・カット」もいますね。次の総選挙で、連中を落選させましょう。この国の次世代の人のために、みんなで政界浄化しましょう。


  気をつけよう、汚染水と自公維国!!

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