退屈な80代

還暦、古希、傘寿を過ぎて 日々思うことを綴ります。

"タイガース寺"参り

 誘われて、我らの阪神タイガースの「連覇祈願」にお参りしてきました。
 正直なところ、あまり気が進まなかったのですが、、。
   というのは、長年のフアンならではのワケがあります。



          

             (この写真はGOOGLE画像検索から引用しました)



 奈良県と大阪府の境にある小高い山に、トラをこの上なく敬う、ありがたいお寺があります。毘沙門天王信仰の総本山、朝護孫子寺(ちょうごそんしじ)です。聖徳太子がご利益を得られたのが、寅の年、寅の日、寅の刻であったという故事から、一般の参拝者にまじり大勢のトラフアンが詰めかけています。
                        

 


 境内には「世界一の福寅」はじめ大小の寅が、あちこちに棲んでいます。「郵便ポスト」もタイガースカラーです。ちゃんと収集時間が書いてありますので、投函できるようです。トラづくめに包まれて、祈願しました。



 ただ、アタマの隅では、こんなに祈願者が多いのに、なんでタイガースは弱いんや、なんで38年間、日本一のご利益がなかったのかいな、ホンマに毘沙門天さまは、ご利益があるんやろか,,,,。こういうときは、なぜか大阪弁ふうの疑念を膨らんできます。


 ぼくは、昨年、タイガースが38年ぶりに優勝したときのシーズンを通じて、小学生のころからの熱い想いが果たされて、感謝感激、神さま、仏さま、パインアメさま、岡田さま、フアン人生の最高の喜びを味わいました。一生分の喜びを満喫しましたせいか、そのあとでは、かなり気分が脱力してしまいました。いわゆる燃えつき症候群、あるいは空の巣症候群とかに罹ったのかもしれません。


 球団創設80年の伝統ある球団ですが、日本一はたった2回、リーグ優勝10回にすぎません。連続優勝を一度もしたことがない珍しい球団です。口にするのもイヤなジャイアンツは、日本一22回、リーグ優勝47回です。川上監督時代は、9連勝を成し遂げています。まことにクヤシイことながら、伝統の重みはぜんぜん違うのを認めざるをえません。


 人気は最高なんですが、なぜか弱いというフシギチームですが、ぼくは、勝っても負けても、タイガース依存症でした。岡田監督が、タイガース初の「連覇」を狙う気持ちが、ありがたいことです。けれども、岡田監督をふくめ、創設いらい延べ26人の歴代監督がおりますが、ただの一度も連勝したことがないのです。なんというか、戦力が持続しない球団なんです。顔を見るのもイヤなジャイアンツの原辰徳監督でさえ、二度も三連勝しているというのに。


 この違いはなんやろか、ぼくなりに分析しています。一言でいえば、タイガース球団は、伝統的にシブチン(大阪弁でケチのこと)なのです。親会社の阪神電鉄は中小企業です。選手たちの優勝の興奮に見合う代償が小さいのです。もらいが少ないうえに、シーズンオフに独特のお家騒動を起こすのです。生え抜きとよそ者の主導権争いです。


 このてんやわんやがあって、次期シーズンまでに、「勝つぞ」熱意が醒めてしまうようです。いまの親会社は阪神阪急HDですが、阪急も時代おくれの楽屋裏をさらけ出した「宝塚歌劇団」の親会社。この会社、タイガースをどの程度、本気で支えるのかな、心もとない話です。


 さて、前例のないことに挑戦する岡田監督に敬服しますものの、昨年の優勝で「燃え尽きた」フアン感情としては、やっぱり、ムリちゃうかな、と弱気が先立ちます。このトシで、期待を裏切られるのは、かなわんので、自分で自分の期待値を抑えています。


 いまや、グラウンドで投げ打つ選手たちは、みんな孫クラスの年齢なんだから、チームの成績に一喜一憂せず、好々爺を装って暖かく見守ってやろう、という悟りの心境です(笑い)


  したがって、開幕戦でジャイアンツに連敗しても、横浜に負け越しても、冷静です。でも、ヤクルトに連勝すると、昨年の投高打低に比べると投高打高じゃないか。ひょっとしたら、今年もイケるんちゃうか、タイガース依存症のムシが頭をもたげます。


 はやる気を取り直して、今年は、岡田監督が買う前川は本物か、近本、中野の俊敏コンビ、森下、大山、佐藤の中軸トリオ、あるいは、村上、大竹のような昨年のミラクル・コンビは、どうかいな、岩崎は、今期もクローザーをまっとうできるか、パナマ出身の剛球投手、ゲラは「虎に翼」となるのかな、といった案配で個人プレーを楽しみたい。


 



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