「差別と区別」と参政党
「それは差別ですよ」と非難されたら、「いいや、区別です」と言い逃れる政治家がいます。いや、政治家ばかりでなく、世間にも、たくさんいます。ぼくも直接、女人禁制問題で関係者から聞いたことがあります。
「区別です」とはぐらかすのは、たいてい、心の内では「差別だ」と思っているふしがありますが,むろん、心底から差別主義者もいます。写真の梅村みずほも、そうにちがいありません。

(GOOGLE画像検索から引用)
維新から参政党に鞍替えした梅村みずほ。躍進した参政党のキャッチ・フレーズ「日本人ファースト」について、この言葉は、「外国人を排除しているのじゃないか」と問われると、次のように釈明している。
「現政権に対する不満をベースに私どもの『日本人ファースト』がまさにニーズとなった。決して差別主義、排外主義というものではない。ただ区別と差別はまた違うもので、私たちは区別するということ」と。
そこで、おさらい。
区別というのは、たとえば、ここに果物が数種類があれば、ミカン、リンゴ、スイカと分けるのが区別。大人と子供を分けるのが区別。つまり、良い、悪いといったことと関係なく、分類するだけのこと。実害はない。
差別というのは、たとえば、男は賢い、女は頭が悪い。日本人が優秀、外国人はダメだ。つまり差別は、合理的な根拠がないのに優劣や、格上格下,良し悪しなどの価値判断を入れて他人を見下すことです。したがって、差別される側は、心身にひどい痛手、不公平や不利益などをこうむります。人権無視、正当な権利義務を奪うこともある。
差別主義者というのは、今回落選した杉田水脈みたいに、人種や民族が違うことで、侮蔑したり、貶めたりするものです。戦前から日本人のなかには、中国人や朝鮮人を反射的に差別する人がいます。いまも、そうした人たちがいます。人を見下すことで、胸がスカっとするという,タチの悪い性向です。
世界的に知られる文化人類学者、アメリカのルース・べネディクトさんは、民族や人種によって外見上の違いがあるけれど、人間としての能力には違いがない、と研究成果を上げています。これが人類学上の定説です。
当然と言えば、当然ですが、他人を差別したがる人には、こういう見解は馬の耳に念仏です。思い込みが激しい、反省もしない。なにより、自分だけでなく他人にも差別感情を煽り、それで自分たちの主張や利益を上げようとする人物や組織団体があります。参政党や日本保守党がそうです。
梅村みずほが、「日本人ファースト」には差別や排外主義(外国人を排除すること)がないというなら、「日本人ファースト」という言葉を、どういう意味で使っているのか。ファーストがあれば、二流、三流がいることを言外に指しているじゃないですか。単に「区別」するだけなら、選挙のスローガンとして無意味じゃないですか。
参政党は、たとえば、外国人の犯罪が増えている、怖い、怖いというが、これはウソです
。日本にいる外国人の犯罪自体は2005年のピーク時よりは低い水準にあり,減る傾向にあります。生活保護を受けている外国人は受給者の三分の一もいる、というのは大ウソです。実際には0・3%に過ぎず、日本人が圧倒的です。日本人よりも中国人留学生に多額の研究費を与えている。これは正式な審査を経て成績優秀だから、そうしているのあって、中国人だからといわけでない。日本人学生も海外の大学で多額の研究費を受けているケースは多い。お互いさまです。
日本にいる外国人は、皆さんとまったく同じように所得税や消費税、各種の税金を払っています、雇用保険、厚生(国民)保険、健康保険など社会保険料も払っています。住民としての義務は務めていますが、権利としての参政権(選挙権)はありません。ある意味、不公平に耐えているのです。そして、日本社会を支えているのです。今朝の新聞によれば、日本にいる外国人は人口全体の3%にすぎません。先進国では、10%を占めているとありますから、ぜんぜん少ないのです。
梅村みずほは、維新時代に国会で舌禍事件を起こして、あのいい加減な維新ですら、党員資格半年停止、今回の選挙の公認も外しました。そのせいか、選挙公示の直前、参政党に乗り換えています。
舌禍事件というのは、スリランカの女性、ウイシュマさんが、出入国管理事務所で体調不調を訴えていたのに、適切な医療を施されず死亡した事件です。当時の法務大臣まで謝罪しているのに、梅村みずほは、国会で「ウイシュマさんは詐病の可能性はあった」と発言、物議をかもした。
詐病というのは、その場しのぎの仮病というより言葉の意味が強い。病気であるかのように装い、意図的に何らかの利益、ウイシュマさんの場合なら、釈放を求めるために病気を偽ったということになる。詐病なら死ぬわけがない。梅村みずほは、根拠なくウィシュマさんを誹謗中傷したとみられています。スリランカ人に対する侮辱です。
梅村みずほは、”第二の杉田水脈”と報道されたことがある。こうした人物を選挙直前に入党させる参政党というのも、いかがわしい団体です。あの政党は、マルチ商法、統一教会の会員勧誘とそっくりなやり方をしています。明らかな人種差別主義で裁判でも敗訴している住宅会社会長から資金源を受けていると言われます。どうひいき目にみても、日本人の暮らしを豊かに、ハッピーにしてくれる政党ではないでしょう。
と書いてもいても、むなしいのは、ウソ、デタラメ、だましの言説に740万人(参政党比例区得票数)もいることです。今回、参政党を支持した者は、X(ツイッター)、YOUTUBEなどSNSの動画を見て、賛同した人が多いという分析が選挙後の識者の総括にあります。要するに ふだんの選挙に投票に行ったことがない人が、参政党のウソ八百に引っかかって投票したらしい。落語家の立川さんも、呆れています。

(facebookから引用)
参政党は派手に、激しくにぎやかに、ウソやデタラメな内容をまじえた「切り抜き動画」を多用しました。人が持つ漠然とした不安や不満を、アジ演説でうまく取り込んだのでしょう。「私を日本のお母さんにしてください」、「広島や長崎に原子力潜水艦を」、「核武装は安上がり」、「天皇主権にもどそう」「愛人もつのはOK]、「おカネがないなら、病気すんな」、「年寄りの高額医療費は自己負担にせよ」、「一、二の参政党」と気勢を上げれば、それにノッてしまう連中が740万人とは、信じられない軽さですね。
代表の神谷宗幣は、この臨時国会での質問。日本はもっとトランプに迎合して、トランプの政策を取り入れたら、関税もマケてくれると質問し、議場はア然、失笑しています。神谷宗幣が、続いてしゃべったことは、国際社会が積み上げてきた下記のような約束事をチャラにせよ、という主張。なにが「日本人ファースト」ですか。トランプの真似っ子、インチキ丸出しじゃないですか。バカさ加減満開です。
それにしても、こんな代表がいる政党を740万人も投票したという事実にボウ然としますね。

下の表を見てください。参政党が支持者集めに配っている手口集です。読めば読むほど、会員を新規に増やせば、地位や報酬が上がるマルチ商法、さらに統一教会とそっくりです。
こんな口車を内部で配っている政治団体なんて、日本初じゃないかな。
つまり政治団体ではなく、政治団体のふりをしたビジネスですね。そのうち正体が明るみにでるでしょう。小学3年がわかるように書け、と指示しています。今回支持した人は、3年生並み扱われていたのでしょう。



(google画像検索から引用しました)
フクシマの汚染水に気をつけよう。