退屈な80代

還暦、古希、傘寿を過ぎて 日々思うことを綴ります。

オリンピック肺炎

  ことしは、こどもたちを中心に「マイコプラズマ肺炎」が流行りました。たまたまかどうか、4年に一度、開催される夏季オリンピクと同じ年に流行することから、「オリンピック肺炎」との異名があります。


 このマイコプラズマ肺炎に何十年もまえの中年のとき罹ったことがあります。モスクワ五輪の年でした。猛烈な高熱が出て、医師の診断を仰ぎましたが、医師も咳と高熱の原因が突き止められず、困っている様子でした。こちらは真夏というのに布団をかぶって、汗をダラダラ流しながら寝ていました。さすがに40度超す高熱を抑えるため解熱剤を大量にくれました。


 解熱剤というには、ほんとうによく効きます。飲むと、高熱が20分くらいで、サーっと冷めるのですが、ヤク切れとともに高熱がぶり返します。ウンウンうなりながら、また解熱剤を飲むのですが、こんなことをくり返していたら、五臓六腑がガタガタになりやしないか、アタマがヘンになりやしないか、家族にまで感染しないか、随分心配しました。


 結局、診断はマイコプラズマ肺炎と言うことになりました。この病気は免疫力が弱い、乳幼児や高齢者がなる病気で、お宅のような中年の人がなるのは珍しいと医師は困惑した理由を話していました。マイコプラズマというのは細菌扱いされる微小生物のことで、それによる肺炎はまだよく知られていなかったのです。


 病欠10日間。ピリン系薬剤のアレルギーのせいかどうか、墨を塗ったように黒ずんだ顔色で出社して、同僚を驚かせました。「わが心と体は、乳幼児のようにけがれがない、純心無垢なことが証明された、おまえらのように、薄ぎたなくないんだ」と冗談を言ってました。もちろん、みんな、せせら笑っていましたが、、、、。


 というわけですが、この病気は耐性がない、感染症です。油断すれば、またかかります。ぼく自身の判断では、出勤の地下鉄のなかで、冷房装置がある下で座っていますと、たまに水滴が落ちてきて、寒気を感じた事がありましたのが、これが原因ではないかと勝手に思っています。ああいう公共の場の冷風や水滴にはマイコプラズマが潜んでいると思っています。


 予防には、飛沫、接触感染なので、コロナ対策と同じように、手洗い、うがい、マスクが大切なようです。オリンピックのたびに気になり、連れ合いとも話題になります、よくわからないことで発症し、どんな処置で治ったのか、思えば、不可解な病気でした。その五輪の年も、あとわずか。どうやら二度目のマイコプラズマからは逃れられそうです。心配なのは、誤嚥性肺炎になることですね。コレならトシ相応ですが、、、。



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 映画『禁じられた遊び』の「愛のロマンス」テーマです。ドイツの戦闘機からの機銃掃射により避難中のフランス人両親と子犬が路上で死亡、かろうじて助かった5歳の幼女は、子犬を抱いて、田舎のムラへ迷いこみ、少年と出会い、小動物の墓作りに夢中になります。やがて孤児院へ収容される途中、駅の構内で母親に似た女性をみつけ「ママ、ママ」と叫びながら雑踏の中へ駆けてゆくラストシーンに泣かされました。高校生のころで、戦争は二度とあってはならない感じた名作映画でした。テーマ曲はナルシソ・イエペスのギター演奏で広く知られています。村治佳織さんの演奏もしみじみ。ちょこっと映画のシーンが挿入されていて、懐かしく、哀しい。





 ゲーリングは、ナチス・ドイツのヒットラーの後継者と見られた将軍・この有名な扇動の言葉は、いまでも、通用します。「愛国心」は両刃の刃です。これで「非国民」、「卑怯者」「腰抜け!」と揺さぶるのです。トランプしかり、都知事選で石丸が「恥をしれ」、兵庫知事選で立花が「斎藤さんはシロだ」と演説し放題。SNSを大量に繰り出すと、予想外の結果が起こるのは、感情に訴える、この手法の応用です。



 気をつけよう、汚染水と自公維国!!

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