退屈な80代

還暦、古希、傘寿を過ぎて 日々思うことを綴ります。

メルカリ





 朝方にウグイスの初鳴きを聞いた。ベッドのなかで、幸せな気分になりました。「イノシシの侵入防止柵づくりに補助金」。そんな記事が市広報誌に載る”田舎シティ”に住んでます。居酒屋もなく、町工場もなく、怪しい店もありません。あるのは、マンションと住宅と幼稚園から高校までの教育施設です。身辺清潔な?高齢者には、いいところです。


 さて、メルカリをやり始めて、初めて、まとまった金額で売れました。売ったのは、野鳥観察用のフイルドスコープと三脚などです。


    


   (他人の手に渡りましたので、加工しています)


 退職後、盛んに山歩きをしました。そのとき、けっこう野鳥を観察している方に出会いました。森や林のなかに沈潜して、望遠鏡などで野鳥の姿を探し、その名前や雌雄,幼鳥か成鳥か、いろいろなことを同定して楽しむ、基本は独りの没入世界です。


 この得も損もない、完全なる趣味を作家、開高健さんは「人生の達人の境地」とエッセイで述べています。開高健さんは「キャッチ・アンド・リリース」(釣ったあと放す)の魚釣りにのめり込みましたが、バード・ウオッチングと共通する大人のメンタルな遊びです。


 なんでもマネ師のぼくも、はじめは野鳥の会の会合にについて行ったりして、熱中しましたが、「人生の凡人」には、奥義を極めるには難しい世界です。足腰が弱って、重い三脚を担いで、森や公園に出かける気力が劣えました。


 部屋に所在なさげに目立っているスコープを何とかしなければと思い、断捨離のつもりで出品しました。2か月ほどの間に、20人以上が「いいね」をしてくれました。なかには、スコープレンズのスペックを問い合わせてくる人も、もう少し値下げできないかというコメントも来ました。


 その反応なら、いずれ売れるだろうとタカをくくっていましたが、なかなか進展しませんでした。やはり値下げ要望が絶えませんでした。もともと、この際、儲けてやろうという気持ちが、そんなに強くないんで、徐々にダウンしました。愛着のあるツールでも、使わなけらば不要なので、再考したわけです。


 メルカリ商法は、ご存じの通り、売り上げ金額の10%をメルカリが取るほか、発送料もメルカリ仕様ですから、仮に4万円で売っても、4000円+1200円(発送料はサイズ規格で違います)合計5200円が消えてしまいます。


 10年まえに引っ越ししたとき、たくさんあった本をブックオフの安い値段で売ってしまいました。作家名や内容には関係なく、表紙が美しければいいという感じの買い取りに抵抗を感じましたが、置くところが十分でないので、泣く泣く手放しました。いまは野鳥や登山関係の本や好きな作家二人の全集などが手元にあるだけです。それらの本も少しづつメルカリで処分していこうと思います。


 つい最近、メルカリで売ったという方のブログを読んでいましたら、「割れた食器」でさえ売れたとありました。なんでも購入者は「金継ぎ」の練習に使うのだそうです。売れるかもしれないと出品する人もすごいけれど、それを買う人がいるというのも、すごいなあ。世の中、「誰がどんなものを手に入れたがっているか」、わからないものですね。


 この方のブログを読んで,気持ちを強く持ちました。今となっては余計な雑多なものが、いろいろあります。十分に楽しませてもらったので、愛着心をさらりと捨てて、つまり、子離れした親の気持ちになって出品してみようと。どうせ彼岸へ持って行けるわけでなし、、、という心境にになりましたね。年金生活者の断捨離。お小遣いを稼いで、美味しいもん食べようっと。


  

(FACEBOOKから引用しました)



 気をつけよう、汚染水と自公維国!
 選挙には必ず投票に行きましょう。

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