退屈な80代

還暦、古希、傘寿を過ぎて 日々思うことを綴ります。

親亀子亀子孫亀

 「週刊文春」(6月1日付け号)。実質は5月25日発売です。


 首相キシダメの息子で秘書官のショウタロウが、首相公邸で組閣ごっこしたりする忘年会を写真つきで開いたことを報じました。  (前二回も、この件でブログを書いています


 その取材に対しで岸田事務所は
認められたルールと手続きによって適正に使用している」と返事しています。


 発売の当日、5月25日
 「報道で知った
 (首相キシダメは、記者団にシラを切りました)


 5月26日
私的な居住スペースで、一時顔出しして、あいさつした。一方,公的スペースで報道のような行為があったことを認識したため本人に厳しく注意した
 (キシダメは息子を続投させる考えを示し、緊張感を持って対応してもらいたいと息子に注文をつけました。与野党からも批判の声があがりました。あいさつをした程度というのはウソです。岸田事務所の返答もウソです。


 公邸は歴史的建物で、常時、警備員がいて、年間予算1億6千万円の管理費がいります。私的も公的も区別なく、丸ごと公的な建物なんです。内閣府は、下記のように伝えています。キシダメの返答は、知ってかしらずか、論点をずらしています。)




 5月29日
6月1日付けで退任させる」
「本人から退職金、ボーナスの返納の申し出があった
 (キシダメは官房長官を通じて、不適切な行為があったので、息子を更迭する意向を伝えた。張本人のショウタロウは、自らの問題なのに、辞職する旨の発言がないまま、人任せです。


 公設秘書官は政治任命なので、一般公務員よりボーナスが多い。4・3ヵ月分で、ショウタロウの場合、252万660円となります。基準日の6月1日に在籍しておれば、ボーナスは自動的に振り込まれます。


 特別任用の公務員についてボーナス返上や返納の規約がないため、総務省は、どうするか検討中とのことです。長引けば、返納はウヤムヤになりそうです。あの統一教会問題もキシダメは、調査中として放置、すっかり話題から消えてしまいました。先送りは、政治家の常套手段です。)


 以上が、「週刊文春」が大はしゃぎ忘年会を報道してからのキシダメの発言の時系列です。文春発売から1週間で、一応の決着かと思ったら、写真週刊誌「フライデー」(6月16・23日合併号=6月2日発売)が、忘年会の実態をあばく別の写真を公開しました。




 上の写真のように実弟(62才)を含む18人の親戚一同の大宴会です。「報道で知った」はずのキシダメは、ジャージーに裸足という気楽なかっこうで、妻ヒロコとセンターにいるじゃーあーりませんか。何が、報道で知ったことか。


 政治家は平気でウソをつきます。政治家は平気でごまがします。政治家は、表向きは世のため人のためとおっしゃるが、実際には強烈な野心と名誉欲にとりつかれたものが多く、選良意識からか、誤りを認めようとしません。彼らの話に対して有権者は、ひとまず、眉に唾つけて聞かなければなりません。


 元首相のアへ、前首相のスカタンも例外なくウソをつきました。身内を厚遇しました。指摘されると、開き直り、裏側から手を回して圧力をかけました。そうやって、アへはモリカケサクラを逃げ切りました。合計8年間のアへのやり方は、大きな禍根を残しました。アへの子分だったタカイチサナエやスギタミオ、維新の連中みたいに非を認めないものを輩出させています。


 世の中の違法性があるものは、もちろんですが、法律違反とは言えないものの、権力者が行う種々の政策はじめ、おごり、不正、非常識、道義はずれ、不作為、あるいは、緩みをただすのは、検察でも警察でも裁判所でもなく、マスメディアが果たすことが現代社会の基本的な役割分担です。マスメディアがしっかりしないと、歯止めが効かなくなります。


 今回の事例は、週刊誌がよく頑張りました。アへやスカタンは、人事権を駆使して警察、検察、裁判所まで手を回しました。権力が直接及ばぬマスメディアには、税制や許認可を振りかざして、権力批判のメディアの自由な報道を封じてきました。こうした傾向は、ますます強くなっています。


 神奈川新聞によると、宴会に参加したキシダメの実弟は外国人支援を事業化しているらしい。この会はショウタロウよりも、キシダメ自身が主催したのではないかと、神奈川新聞は、観測しています。そうであれば、キシダメは辞職ものです。


 ウィキペディアによると、実弟は、特にインドネシアからの労働者受け入れに熱心な企業体らしい。インドネシアは世界最大のイスラム教の国です。キシダメは外国人労働者受け入れに熱心ですが、こういう記事を見ると、その政策は実弟の仕事とリンクしているのではないかと、ぼくなんか想像してします。少なくとも、実弟のビジネスが、国家政策で不利益になることなないだろうという予測はできます。


 子亀がこけたのか、親亀がこけたのか、まだはっきりしませんが、親亀が、G7人気を利用して、6月総選挙に打って出るという情勢だけは、遠のいたかもしれません。



(写真はGoogle画像検索から引用しました)

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