退屈な80代

還暦、古希、傘寿を過ぎて 日々思うことを綴ります。

サブイレウス

 サブイレウス。
 冬空に光る星座みたいなイメージ.。でも、これが痛い、おそろしい腸閉塞の一種の名前です。ぼくは、これで入院してました。


 この八年間、同じ症状で四回目の発症、四回目の入院です。余生いくばくもないのに、こんな奇怪な症状が、持病化してしまいました。なぜなんかなあ。行きつけの飲み屋と違って、かかりつけの大先生は腹部を指診するなり「即入院」を宣言する始末です。


 以前にもかかった際、腸閉塞については、どんな病状が書いたような気がします。簡単に言いますと、腸管で食べ物や胃・腸液、ときには血流までロックアウトされます。


 腸閉塞は近年、完全封鎖の場合、腸閉塞。若干でも腸管を流れる余地があれば、イレウスと厳密に分類する傾向にあるそうです。「説明できるものと、説明できないものがある」とわけのわからん理由で、強権的に分けているわけではないのです。


 腸閉塞になると、腹部はパンパンに膨れ上がります。イソップ物語にあるウシの真似をしたカエルのようになり、あわや破裂の脅威。正しい出口から出ないのです、あとは嘔吐を繰り返します。激痛と無様な格好にに泣かされます。


 過去二回はイレウス管という長いビニール管を口及び鼻から食道、胃を経て腸管の患部手前まで挿入し、溜った流動物を取り出す。一方で絶食を補う点滴をします。


 三回目の前回。夜間遅く駆け込み、外科医が夜勤中だったのがウンのつき、懇請されて、外科手術を受け入れましたが、結果はこの通り、またまた再発しました。


 この病気は一度でも開腹手術すると、その後、腸管が癒着しやすいと説明されるのですが、どういうはずみで発症するか、パターン化しにくいらしく、腸がある限り完治は難しいそうです。そういわれてもねえ。黙ってお腹をさするより仕方がない。


 ぼくの場合、30代後半の罹った盲腸の手術が,後を引いているのかなあ、難儀なことであります。幸い、今度のは、わずかに流動物の通る余地が残っていたので、イレウス管つかうこともなく、抗生剤と栄養補給の点滴スタンドにつながれて、じいーと病室の白い天井を眺めていました感


『病状六尺』、、、元気になったら、「イレウス・カン」ならぬ、中身がなーーんにもない”空きカン”を蹴飛ばしてやりたい気分。ア・ル・ゼ・ン・チ・ン、アルゼンチンと音を立てて転がっていくだろう。

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