退屈な80代

還暦、古希、傘寿を過ぎて 日々思うことを綴ります。

五輪の数字

 スカタン政権は、なにがなんでも、五輪開催へ突っ込んでいます。


 米紙は「一大感染イベント」,英紙は「暴走列車」と五輪開催を危惧しています。日本では国民の反対、中止、再延期が約8割を占めています。「歴史的暴挙だ、中止せよ」と訴える声が高くなっています。


 にもかかわらず、スカタン政権は、カエルの面になんとやら、、。そうした民意にぜんぜん耳を傾ける気がないことがはっきりしています。これほど世界と国民が意見を上げても、無視するなら、それは独裁政権といえるでしょう。国際社会で孤立する異端国家とみられるでしょう。。


 さて、以下は、暴走する五輪開催にまつわる興味深い数字です。


16万個 五輪組織委が選手村で配るコンドームの数です。入村する選手は約1万1000人と役員は2万人くらいです。組織委はエイズ防止のための慣例だとしています。16万個という数字は、どういう計算かな。えーっと、一人当たり????、念の入ったことに膨らますと、浮世絵が浮ぶという話。北斎たちは悔し泣きしているだろうな。まさか、の使われ方だもんな。ァスリートたちの夜の祭典に税金で援助する必要があるのか。滝クリがカッコつけた「お・も・て・な・し」とは、これっだったのか。

    (写真はGoogle画像検索から引用)



7万人と3万人 前者は組織委募集のボランティア、後者は東京都のボランティア数。観客の交通整理、誘導案内、通訳が仕事で,報酬は0円、タダ働き。これでもコロナ禍が心配で1万人が辞退しています。交通費も宿泊費も自前。支給するのは、マスクとペットボトル。組織委は「財政難のため」とボランティアの「親切」を詐取します。なぜなら、組織委の職員報酬は、月額最高200万円です。


81万人 組織委と都教委は子どもたちにも五輪を見学してもらうという親心で、会期中、動員する生徒児童数。表向きは、そうですが、実際は炎天下での観客席穴埋め要員。自前でコロナ禍防止にも努めて会場まで集団で、行き帰りは電車で来て、と。令和の時代の異常な学徒動員です。いまのところ、呆れた自治体約6割が辞退しているそうだ。


200人と310人 コロナ禍で医療業務者の手が足りない、病床逼迫というのに、組織委は五輪期間中、単日200人の医師と300人の看護師、合計で7000人の医療従事者を集めて、「五輪選手ファースト」を見せつけます。期間中に感染、死亡した国民は誰を恨んで、,浮ばれません。


コロナの現況          (米ジョンズ・ホプキンズ大学 7月1日調べ)
 世界の死者数 393万1852人   世界の感染者数 1億1810万5253人
 日本の死者数  1万4794人   日本の感染者数    80万513人 


 すでに世界の死者は、第二次世界大戦で亡くなった日本の死亡者数310万人を上回っています。対コロナは戦争だ、戦時にスポーツなんかやっておれん、という認識がスカタンのアタマにはないようです。


3兆円 五輪開催の費用の総額です。主要競技場は前回の国立競技場を手直しするなど簡素にし、東北大震災の「復興五輪」とい有意義なスローガンで招致。当時の予算は7000億円。その舌の根も乾かぬ内に、国立協議競技場は解体再建へ。コロナ禍の来襲とともに、スローガンは「人類がコロナに打ち勝った証」に代わり、いま費用は、1兆6644億円に膨れ上がりました。これも表向きの話でで実際には3兆円に上ります。潤ったのは、経済界と投資資金が、いずれ還流する政権です。


7780億円 「ぼったくり男爵」バッハ一味が、米NBCテレビと契約している放映料収入。2032年までの夏冬大会分だそうです。五輪開催しないと入ってきませんから、なにがなんでもバッハたちはやりたいのです。「多少の(人の)犠牲は伴う」と公言する金権亡者に日本政府はアタマを抑えられています。異常事態の源は、IOCの商売ファーストと二人三脚のスカタン政権です。


1億5000万円 奇しくもアへ、ニカイ、スカタンがカワイ夫妻に送った選挙買収資金額と同じですが、こちらは野球で「侍ジャパン」チームが優勝したときの報奨金。選手24人、監督コーチら6人に一人500万円ずつ支払われます。準優勝でも200万円とか。他の競技団体もぜいたくな報奨金を用意しているそうです。水泳なら200万円とか、陸上なら2000万円とか。


 またこの野球の場合、報奨金とは別に、勝ち負けに関係なく、「侍ジャパン」の事業会社が選手役員に一律500万円の激励金?を出すそうです。五輪野球に熱を上げているのは、日本だけで「勝つのは当たり前」という戦前の予想も。そうだとすれば、選手たちは合計1000万円がもらえる勘定です。


 アスリートたちは、結構なご身分です。命がけで汗水たらして自分や従業員の仕事を守り、家族の生活を必死で守っている人たちは、ワクチン接種も間に合わずに町中あふれています。


 アスリートの研鑽の結果を披露する五輪を是非みたいなどと言っている人は、なんという無神経、ノー天気か。アスリートもアスリートで、こんな歴史的な、世界的な災厄を抱えている時期に、分別ある発言をするのがロクにいませんね。


 要するに、明るみに出たのは、本来「平和の祭典」であるはずだった五輪が、実際はカネとセックスまみれの祭典で、IOCや権力者、政商たちによる利権まみれのスポーツビジネスにすぎないこと、そのことが一般人にもよく理解されたことです。コロナ禍の生んだ功罪の功かもね。


 スカタン政権が国民の人命軽視してまで開催するのは、五輪後の政権維持、党利党略のためににほかなりません、うまく行けば、政権浮上につながるという博打をうっているのです。こんな政権は立ち上がれないように痛い目にあわさなければないません。


 地に堕ちた五輪は、一度、解体して、再編するか、廃止するか。いったん歴史的役割は終わったと思います。ぼくは、廃止がいいと思います。各競技団体は、どこも独自の世界選手権をやっているじゃーないですか。スポーツを楽しむのは、それで十分だとおもいますね。

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