退屈な80代

還暦、古希、傘寿を過ぎて 日々思うことを綴ります。

草取り灼熱処理

 怪盗、石川五右衛門が”釜茹で”されたという逸話があります。残酷な”処刑”の仕方ですが、借りている菜園の雑草を、そんなやり方で退治することにしました。


 長雨続きで、初夏に一生懸命にとった雑草がぶり返していました。畝の草取りについて、面倒な作業に悲鳴を上げました。そのことを、このブログに6月ごろ書きましたら、「田舎の一軒家/こだわり農家さん」から、雑草の「灼熱処理」の仕方をコメントで教えていただきました。


 「7月下旬~8月上旬ごろに耕し、肥料を十分にやったあと、たっぷりの潅水をしてから防草シートでそっくり覆う」というものでした。こうすると、暑い太陽熱で畝が高温になり、雑草が根絶やしになりますというアドバイスです。


 ご教示の最適期は、雨続きで見送りましたが、ようやく一畝だけアドバイス通りに仕上がりました。ホームセンターで無料でくれる米ヌカのほか、牛糞、それに消石灰をいっぱい撒いて、しっかり耕しました。それから、少し離れた水場までバケツを持って往復十数回、畝が水びたしになるほど潅水しました。




 さて、黒い防草シートで畝を覆うため、連れ合いにも手伝ってもらって張りめぐらしました。風に飛ばされないように要所に小さな留め杭を打ち込みました。その翌日、温度計を持って行き、地中を測りましたら、55度の高温でした。向こう一週間の天気予報はカンカン照りだそうです。地中の温度はどんどん上がるはずです。


 これで「こだわり農家さん」がおっしゃる「灼熱処理」ができるでしょう。雑草のタネも根も、害虫たちも”釜茹で状態”でノックアウトされるはずです。


 この畝には春にトウモロコシとジャガイモを植えたのですが、ジャガイモは収穫できたものの、トウモロコシは壊滅しました。実がなると、アリ、カメムシ、ブンブン(ブンブンは本名なのか)に食い荒らされて一つも食用になりませんでした。スーパーに並ぶトウモロコシの見事さに脱帽です。プロのやることは、神技ですね。


 耕していると、大きなミミズが何匹かいました。ミミズが棲みつくくらいだから、土壌はわるくないようです。ミミズには多少、親しみを感じている体験がありますので、”釜茹で”するのはしのびません。(ミミズ愛については、別の機会に書くことにします)


 ミミズたちは独特のセンサーをもっていて、環境の悪化をキャッチするや一夜に何百匹、何千匹のミミズが一斉に姿を消す、、、というミミズ研究者の証言を読んだことがありますから、防草シート登場と同時に危機を感じて、どこかへ無事退避したと思いたい。アフガンのカブール空港退避よりも整然と行動したと思いたい。


 秋口には、この畑には、ジャガイモや大根、タマネギを植えようと連れ合いと相談しています。手作り菜園の愉しみといっても、老人には、オーガニックでやるのは、けっこう、しんどい作業です。植えてしまえば、あまり手のかからない根菜中心にして、愉しみたい。


「こだわり農家さん」ありがとうございます。

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