退屈な80代

還暦、古希、傘寿を過ぎて 日々思うことを綴ります。

認知機能検査

 75才以上の後期高齢者に課せられている警察庁の「認知機能検査」を最寄りの自動車教習所で受けてきました。


              (google画像検索から引用)




 運転に必要な記憶力、判断力があるかどうか、つまりは「ボケ具合」をペーパーテストされるのです。これがないと、免許更新(更新料2500円)をしないという強制力があります。検査料750円です。ぼくは3回目なので、ベテラン!?ですから、余裕しゃくしゃくです。


 というのも、検査方法が変わっていなければの話ですが、案の定、まったく前回と同じものでした。最初は氏名、生年月日を書き、本日が「何年?」「何月?」「何日?」「何曜日?」「いまは何時ごろ」を書かせます。


 指導員の話では、「何年?」にウサギとかトラとか記入する人がいるらしい。「干支(えと)」と間違えるらしい。流れから言って、干支を問うているはずがないが、相当、判断力が落ちているのかな。


 次は冒頭に掲げたようなイラストを16枚見せて覚えておいてくださいといって、別の乱数表のような1から9までの数字が順不同で並ぶの10行9列の文字群から、指導員が指示した数字を消してゆく作業です。「はい、1と4を消してください」と言われると、1分間だったか、短い時間に消して行きます。目がちらちらしますが、これも判断力調べか。


 それに夢中になったあとで、さっきの16枚のイラストの絵を全部、思い出して書く。ついで同じイラストの絵にそれぞれのヒントが与えられて答えを書きます。冒頭に掲げたイラスト、なにが書いてありましたか、読者の方は憶えていますか。こんな調子の記憶力の検査ですね。


 テストは総合点が採点されて、公安委から一週間で結果が届くことになります。警察庁のホームページによれば、
①76点以上は、認知機能の心配ない
②76点未満~49点以上は、認知機能が少し低下しているおそれがある
③49点以下は、認知機能が低下しているおそれがある


 そして、①のものは次の2時間の高齢者講習へ(受講料5100円)、②と③のものは、3時間の高齢者講習へ(同7950円)へ進むことになります。免許更新までテマヒマとカネがかるようになっており、このハードルが免許更新をあきらめさせる引き金になる一方、どんどん増えてゆく高齢者を対象に警察は莫大な収入を得ています。


 確かに高齢者による運転事故が増えていますので、用心した方がいいにきまっています。ぼくも雨天、夜間、高速道路の運転は敬遠しています。半径3.4㌔範囲で買い物、通院、ジム通いなどに使っています。この利便性はなかなか手放せないですね。 


 車のメーカーは、脱ガソリンで、水素系でも電動系でもいいから、自動運転を含む安全運転ができる車のの開発が喫緊の課題でしょう。そうでないと、超高齢者社会で大勢の顧客を失うことになるでしょう。


 瀬戸内寂聴さんか佐藤愛子さんだったか、こんな趣旨のことを言ってました。いつもニコニコ可愛い婆ちゃんとか、好々爺になりたいとかいうけれど、あれもうボケが入っています。長生きすれは、カッカすること、腹の立つこといっぱいあります。それを黙っていないで、腹立てて言うことこそ、長生きしたもんの務めです。


 というわけで、認知機能検査は①に違いないものとして腹立てた証に、期日前投票で、反自公に一票を投じてきました。「地球温暖のおかげで北海道米がおいしくなった」などと妄言を吐くアソウ・アへ・スカタン・キシダメからの「脱自公」こそ、この国の未来がかかっています。

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