退屈な80代

還暦、古希、傘寿を過ぎて 日々思うことを綴ります。

昼寝  または 午睡

「よく寝られるなあ」
連れ合いが呆れたように言います。
このところ、昼飯のあと、猛烈な睡魔に襲われ、和室の縁側よりでゴロリ、アッという間に眠れます。


 「オッサンの昼寝」ではなく、人生の辛酸舐めつくした?「古老の午睡」と言い換えれば,一幅の絵になるかな(なるわけないか)


 横になると、スポーツジムのヨガで習った腹式呼吸をします。手を当てると、下腹がパンパンになっていくほど、深く鼻呼吸で吸い込み、一呼吸おいて、ゆっくり吐いてゆきます。


 1,2,3,4とゆっくりアタマで数えながら深呼吸、5で一服、6.7.8.9.と数えながら吐いてゆくわけです。簡単です。この手順を1セットとすれば、ぼくは、3ないし4セットまでに寝落ちしています。


 暑いときは、アイスノンをタオルでぐるぐる巻きして枕にすると、涼しい風がふく緑陰のように快適です。いろいろ紆余曲折、ややこしい妄想や雑念でオーバーヒートしている脳内が、しだいに冷めていきます。目覚めれば、スッキリ。まあ、パソコンなら再起動といういう感じです。ああ、時間は30~40分くらいになります。


 下記のイラストは大正製薬さんのブログから拝借しました。昼寝の効用についての記事に載っていました。いいことばかりのようなので、気に入っています。




 実は夜は遅いですが、8時間から9時間は寝ています。「年寄りは早寝早起き」と言いますが、これは人生50年のころの話です。ナタネ油代がもったいないし、することがなかった時代のこと。いまの長生き年寄りは、前立腺肥大症なんか抱えますと、夜間の頻尿に泣かされます。


 ぼくは薬剤を処方されていますけれども、就寝時間の間に3~4回起きて、トイレ通いをしますので、寝た気分になれないのです。やむなく、夜半にウイスキーを飲んだりしています。再び寝付くまで、サツマイモの苗はなぜ根付かないのかとか、孫の受験勉強のこととか、亡き人の言動は愚かだったなとか、、、、ぼんやり思いを巡らせているのです。


 長く生きると、いろいろ「生産的ではない」ことを経験します。自民党のサイコパス女性議員、スギタ・ミオに見下される境遇です。(笑い)


 昼寝といえば、ラテン系の国では「シエスタ」と称して、昼飯後に昼寝習慣がありますね。南米やスペイン、イタリア、南フランスなどでは、職場の昼休み時間が2,3時間、たっぷりあるようです。


 映画なんか見てると、このシエスタは、「カップル和合」の時間でもあるらしく、あとは何食わぬ顔(まあ、そうだろう)で職場に戻り、ちょこっと仕事して、夜更けまでワイン飲んで、、、ラテン系は、うまく人生を楽しんでいます。


 大日本帝国の皇軍にあったかどうか、知りませんが、アメリカ軍は海軍や海兵隊に、どこでも、いつでもすぐ眠れる習慣づけの訓練をやっているそうです。米軍とツーカーの自衛隊でもやっているかも。もちろん、健康のためでなく、人殺しの体力を温存するためです。


 ミサイルが飛び交うところでも、塹壕のなかでも2分以内にその場で眠れるとか。人殺しや破壊活動のため成果を上げる自己催眠術です。こうなると、兵隊はロボットかサイボーグ人間みたいなものです。


 戦争遂行には非情な訓練をするものです。過去のドイツや日本の皇軍では、夜間攻撃や飛行機乗りの兵士を眠らせないために覚せい剤を注射し、戦闘能力を高めていました。敵の捕虜を二日も三日も眠らせないで、秘密の自白を強いるような拷問もありました。睡眠は武器にもなるわけです。


 というわけで、何が、というわけか、わかりませんが、縁側で昼寝できる午後は、平穏で幸せです。人生のおまけです。


 連れ合いは、老いが進み、認知症の予兆ではないかと疑っているようですが、夏が終わっても続けようと思っています。午睡のすすめです。

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