退屈な80代

還暦、古希、傘寿を過ぎて 日々思うことを綴ります。

アーン、さらば

 ぼくの嫌いな政治家、アへの「国葬もどき」が終わりました。
「ポスト・アへ」は、平和憲法、自由と民主主義が損なわれることがない政治の夜明けの始まりになればいいと思います。


 アへの「最大の罪は、この国がどんどん衰微していることを隠蔽していた」ことだという思想家の分析はすごい。モリカケサクラが改ざん、隠蔽のまま真相が未解明ですが、実際にはこの国全体を覆う政治経済、社会全般のあらゆる次元が、この一次、二次アへ政権の八年八カ月の間に転げ落ち、先進国グループの下位に沈んでいるのです。その不都合な真実をアへ政権はひたすら隠していました。


 ところで、アへの葬儀は、すでに増上寺で家族ら身内の葬儀が終わり、遺骨になっていますので、二度目の葬儀でした。正確には韓国で大々的な「統一教会葬」が行われていますので、三度目ですが、まだ足りないらしく、来月は山口県民葬という税金浪費で四度目を行うといいます。  


 おおかたの国では土葬です。一度葬儀を行いますと、故人はしかるべきところに旅立ったとされます。もちろん遺体はありませんから、二度葬儀、三度葬儀なんてことは、ありえないことです。実体を知ると、海外の人たちは目を回すそうです。ゾンビ復活のような奇想天外な話になるらしい。「お別れ会」と称する寄り合いなら、まだあり得るかもと思いますが、、、。


 このけったいな葬儀は、ずっと優柔不断な「検討使」、キシダメが初めて即決したのが、コトの起こり。しかし、彼の思惑はすっかり外れて、国民を分断する愚挙となりました。


 アへは国民大勢が好印象を持つ人物だと、キシダメは本気で考えていたかどうか。党内政治の主導権を固めるなどの生臭い理由ではなくて、アへを実績ある政治家だと信じていて、根拠もない「国葬もどき」に踏み切ったようですが、政治家としてまともな判断力がなく、民意に疎いことが露呈しました。


 葬儀には、招待状を送った内の4割が欠席、主要先進国からは誰一人トップがこなかった。アメリカのハリス副大統領にだけ夕食会を設けて歓待、あとは弔意を受けて握手のみ。元外務省高官は、改めてアメリカの属国であることを世界に知らしめただけと語っています。


 葬儀をTVで見た人たちを含めてマスコミの一部も、スカタンの弔辞にで感動した、あれだけ立派な弔辞であれば、スカタンも復権待望が高まるだろうと観測されています。


 それで改めて全文を読んでみましたが、あれは、ゴーストライターのお涙頂戴を狙った作文だろうと思います。気恥ずかしくなる内容です。彼の実績からして、あのような教養ある一面を披歴するにはムリがあります。


 アへの七年八カ月、木でハナくくったような記者会見を繰り返した官房長官で、首相になるや、いきなり気に入らぬ学術会議のメンバーを排除した人物が、帰り咲いてもらっては、困ります。


 特別に設けた献花台に長蛇の行列、アへを惜しむ声が多いナと思った人は、TV画像にまどわされすぎです。あの列には、アへが愛した統一教会の信者らがはせ参じている可能性が大です。ちなみに石原裕次郎のときは、約3万5000人、美空ひばり4万2000人、渥美清3万9000人という記録があります。アへのは、政府発表で25、889人でした。


 アへは、行政権を公私混同、私物化して、国会では平気でウソを重ね、質問をはぐらかしたり、ヤジったり。窮すると、不要不急の外遊をして、在任中、一説には60兆円も国費をばらまいた揚げ句、最重要課題だという拉致問題も北方領土も一ミリも前進させず、北朝鮮ミサイルは選挙対策に政治利用しただけ。国民の暮らしを分断したアベノミクス。


 このような権力で負の遺産を築いたアベシンゾウ的な病理を政界から一掃する機運が生まれれば、以って瞑すべきか。


 アーンとは、英語のURN、骨壺のこと。壺売りに加担したアへのアーンは、こんどは山口県へいく。葬祭に死者は無言です。その営み方にまわりの思惑が透けてみえます。合掌

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