退屈な80代

還暦、古希、傘寿を過ぎて 日々思うことを綴ります。

キシダメ の布石

 キシダメが、長男を総理大臣秘書官に任命したことで、辞任の準備を一歩進めた取沙汰されています。



 物価高、コロナ禍、国葬もどき、統一教会、原発再稼働・新増設も可、医療費アップ、、、、の無策愚策続きと有言不実行の体質とあって、内閣支持率は急降下、危険水域とされる30%を切りそうになっている政治的状況で長男にだけフットライトを浴びせるのですから、そのセンスに呆れます。


 ですから、世情は、これはいつ政権を投げ出してもいいよ、というメッセージ、長男にはハクをつけておいてやりたいという親心だと思われているのです。親心の身内登用だけに恋と同じ、盲目です。いまのままでは、キシダメは、次の総裁選には対応できない見られていますので、お家芸の投げ出しも考えられます。


 キシダメの長男は31才。元一流商社員で、二年前からキシダメの公設秘書に転じていました。キシダメは、祖父、父に次ぐ三代目の議員ですから、これで四代目のめどをつけたことになります。


 はたから見ると、よほど国会議員という職業はうまみがあるものと思えます。そうでなければ、これほど継承に熱心なことが理解されません。老舗の安芸屋を守る気持ちだけなのか。キシダメ自身、国家国民のために「何をやりたい、何をしなくてはならない」などの強い信念も政治目標がなく、、この一年任せてみたが、政財界の意向にあっちにフラフラ、こちにフラフラ、やっぱり屁みたいな人物と評価されています。


 いったい、全体、何を長男に継がせたいのだろう。まさか、国会で昼寝していても、上級国民になれる年収と一定の尊敬のまなざしをうける、居心地のいい職業だと考えているわけではないだろうな。


 首相秘書官の年収は平均1100万円くらい、総理大臣の年収は約3800万円。親子で約5000万円の税金をいただくご身分です。もちろん余禄は数知れず。アへノミクスのマイナスの成果で、国民の年収は、1千万円以上の高額者層と2,3百万円の低額者層と分断されて、中流層がなくなっています。消費を起爆に経済が好循環という健全な社会が失われています。




 キシダメの長男のニュースのあと、あのアソウの長男38才が日本青年会議所の次期会頭に就任、どこかで立ち消えになった「世界に冠たる日本を取り戻す」と演説したそうです。


さらに、そのまんま東こと東国原英夫が宮崎県知事選に再出馬するにあたって、長男(32才)を秘書にしました。いずれ政界へ出る布石と見られています。


 これらの縁故主義のエピソードは、個人的な身内の事情とはいえ、公的な立場につくことが世襲というのは、いかにも奇異です。合理的な現代社会にそぐわない。若い人たちが、しょせん世の中は「親ガチャだ」と諦観や虚無感を持つのも無理もない風潮ですね。


 明らかに、この国は社会の血液の巡りがゆがんでいるように思えます。社会の階層が固定化すると、大多数の国民にとっては、いいことは一つもありせんね。少数の上澄みと大多数の下積みという構造が、封建時代へ逆戻りです。有権者は、次世代のためにも政権交代があり、風通しがいい社会づくりに目を向けたいものです。



(イラストはGOOGLE画像検索から引用しました)


なお,ご参考までに。
『世襲議員問題。衆議院議員465人中、108人で23.2%、最多は自民党の87人。米国は37人、6.9%、英国は48人、7.4%、ドイツではたったの1人だけ。浜田敬子さん「議員の世襲は選挙区の私物化。私は女性議員を増やす運動に関わっていますが、そのひとつのネックが世襲制。世襲によって例えば同じ選挙区で自民党から立候補したいという他の優秀な候補者さえ阻害してしまう。田崎(史郎)さんの言ってること(世襲議員擁護)は永田町内の理屈にしか過ぎませんよ」(テレ朝『羽鳥慎一モーニングショー』10月12日)』
(facebookから引用しました)

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