退屈な80代

還暦、古希、傘寿を過ぎて 日々思うことを綴ります。

秋天冬隣

 文化の日の11月3日は、例年、天高く、、,晴れあがります。


 気象台では、「晴れの特異日」と言っています。逆に「雨の特異日」は、3月30日です。
なぜ,そうなるか、解明されていません。確率では、そうなるそうです。


 桂枝雀さんの落語の前ふりに、こんなのがありました。


「ココだけの話ですが、あのですね、気象台で働く人たちの運動会が、雨で流れたそうです、、」


 アテにならない天気予報をネタにしています。天気予報というのは、なかなか難しい科学の分野らしく、10日先の予報も本当のところは、難しいらしい。ココだけの話ですが(笑)


 文化の日、ぼくはサツマイモ掘りをしました。あまり文化的な営みではありませんが、多少、家計支援になり、分相応です。貸農園で8月に植えたものです。よそより遅かった。ほかの方の畝のサツマイモは、どこも収穫済みでした。小さい畝なのにスコップを使って土を掘るのは、かなり重労働で疲れました。


 お目当てのサツマイモは、あまり量がなかった。かたちも大小さまざまで、規格がうるさい今では、お店の商品にならないかもしれない。TVで子どもたちが掘る場面では、文字通りイモヅル式に一株に三つも四つもぶら下がって、子どもたちが大喜び、というのが定番です。それがなかった。畑のどこが違うのか、調べてみたい。


 汗をかいて作業していると、しきりにモズが鳴いています。パートナーを求める季節なんでしょう。芙蓉の花は盛りを過ぎましたが、コスモスは粘っています。百日草は、今も盛りです。畑では、おおっぴらにマスクを外していますから、土や草の匂いを感じて、気持ちがいいものです。


 モズのけたたましい鳴き声をきくと、Jアラートを連発して、北のミサイル大変だ、大変だと政府とNHKが、はやしたてるのと似ています。だから、軍事費増強だ、反撃能力が高い兵器の購入が必要だという風に話を持って行く自公です。


 北のミサイル発射のたびに「北京の大使館を通じて厳重に抗議した」と政府はいいますけれど、実際には在北京の北朝鮮大使館にFAX一枚送るだけです。彼らには痛くも痒くもない。日本は話し相手にされていない。北の相手はアメリカです。北はアメリカに、見たか、このミサイル技術!、よく見ろ、核実験能力を!。一人前の国家承認をせよ、と肩を張っているのです。


 もうずっとずっと政府は、この北と話し合う窓口さえ設けられないのです。北を擁護する気はまったくありませんが、れっきとした国連加盟国、日本では、なぜか知られていませんが、イギリスやドイツなど世界159もの国々と外交関係を結んでいます。けっして孤立国ではないのです。孤立国と信じさせていのは、政府とマスコミです。いつまでアメリカに追随して国家承認しないでいるつもりなのか。


 やれ、攻めてくるぞ、やれ、戦争だ、と危険を煽るまえに、「攻められないように」、「戦争しないように」ちゃんと努力しようという政治家がいないのか。本来の仕事は、そっちだろう。Jアラートなんて、何の役にも立たないのです。


 さて、もうすぐ冬がホップ・ステップ・ジャンプでやってきます。今どきの季節は、冬隣というそうです。いい言葉ですね。

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