法務大臣のハナシが、まともな大臣としての「適格性ナシ」だと厳しく批判されてあげく、更迭されました。

　例によって、キシダメは,日和った末、足元からも非難する声が高まり、みっともない決断をしました。いつもながらのしぶしぶ対応。スパッと切れば、まだリーダーらしさが上がるのだが、、。

　秘書官にした長男は、何をしているのかな。SNSなどを駆使して世論の動向をいち早くつかみ、適切な処置を、、,というお役目で秘書官になったはずなのにね。まだ機能していない感じ。親子して、感度が鈍いのかな。

　キシダメ政権二人目の大臣更迭ですが、まだまだあるよ、いい出物があるよ、目玉もあるよ、なんせバッタもんばかりの政党だからね。ハナシは、予期せぬ掘り出し物となりましたが、統一教会がらみでは、更迭候補は、うようよいますよ。

　ところで、ハナシの件、おおむね、こう言っています。
一、法相というのは、死刑のハンコを押したときだけ昼のニュースでトップニュースにアップされる地味な仕事。

一、統一教会問題に抱きつかれて、テレビに顏が出るようになった。

一、法務省や外務省はカネに縁がない。（法務副大臣を三度もやったが）カネも票も集まらない。

一、法相になっても、お金がもうからない。

　この人物、国会の発言で見たのは、森友学園の籠池理事長を証人喚問したとき。与党側の質問者で出ていた。権力的ないやらしさがあふれており、はったりをまじえて、うじうじと、これ見よがしに攻め立てる、性悪そのもの人物でした。

　的外れの質問に籠池理事長から、「それって、質問ですか」と開き直られていた。質問の中身よりも、オレはこれだけワケ知りなんだぞ、というひけらかしが鼻もちならぬ人物とみました。

　調べてみると、ハナシは、東大卆、もとは警察官僚出身で、三代目世襲議員。警察庁のエリート、つまりキャリア警察官僚というのは、全国30万人の警察官のトップに君臨するわずか600人のエリートです。地方の県警本部なら、3，4人しかいない超幹部です。

　本庁採用の半年で警部補、すぐ一年後に警部。だいたい２0代後半までに警視に昇任する破格ぶり。警視と言えば、みなさんのお近くの警察署の署長クラス。地方採用の警察官が、たたき上げ30年以上の末にたどりつく階級です。全警察官の９０％は,巡査、巡査部長、警部補までです。（巡査長は、正式の階級ではない）

　エリートは、20代半ばで警視になり、府県警察本部の主要な課長になります。警務課長、捜査二課長、外事課長とか。ぼくが接した20代のエリート課長のなかには、机の上に靴を履いた両足をあげて、たたき上げの５０代の警部の報告を聞いていました。

　別の先輩がみた場面では、最大級の事故に視察に現れた警察庁の一課長を取材にゆくと、部屋で横になっており、お付の者がマッサージをしていたという。あるエリートは、採用いらい、自分で電車の切符を買ったことがないと威張っていましたね。異様な話です。

　世間では、ありえないような特権階級です。キャリア制度の悪しき面からいえば、こういう時代錯誤の階級意識に全身を取り込まれて、世間では通用しない高慢ちきな異端の人物を育てることです。

　ハナシは初入閣ですが、おそらく法務大臣なんか、俺からみれば、役不足というおごりがあるのでしょう。俺みたいな優秀なものには、法務大臣なんか、かーるいもんだと内心思っていたのだろう。

　法治国家のおける、 センシティブな死刑制度の重大さ、権力が人の命を奪う問題。死刑囚による被害者やその家族の気持ちに気遣うところがない。また、裁判所や検察や警察など「法と正義の実現」をはかる司法行政についての無理解には、トホホとしか言いようがない。ハナシは、ただ、政権の要職の大臣ポストについて威張りたい出世主義者ななだろうなあ。

　自民党には、アへやアソウのようなバカも、アタマがいいけど性悪なヤツとか、障碍者を人間扱いしない女性議員とか、色々取り揃えているなあ、いまさらながら、国民への「心ナシ」議員が満載だなあ。ニッポン、大丈夫なのかな、と言っている段階ではないですね。

　ある研究によれば、有権者の７０％が投票に行けば、つまり、投票率が７０％(前回の参院選５２，２％）を超えれば、政党支持者の数からして、文句なしに野党が勝つ見込みなのです。自公政権はありえないのです。今年のフランスの大統領選では、72%でさえ、史上二番目の低調な投票率だと言われています。有権者は、民主的に国の在り方を変える絶大な力を持っているのです。

　死に体同然のキシダメは、政権をタライ回しせずに、できるだけ早く解散総選挙してもらいたい。それが、キシダメの最大の功績になるでしょう。アへが死して、統一教会の闇を白昼にさらけ出したのが、アへの最大の功績のように。

　(イラストはGOOＧＬＥ画像検索から引用しました）