退屈な80代

還暦、古希、傘寿を過ぎて 日々思うことを綴ります。

維新悪心 その1

 維新の会(日本維新の会、大阪維新の会ふくめて)に勢いがあって、こんど総選挙があると、野党第一党の立民を追い抜くのではないか、という見方をする人がいます。


  維新が誕生するずっと前から大阪に住んでいますが、なんで、あんなけったいな口先だけの政党を支持するのか、不思議でしょうがありません


 ぼくからみれば、維新の唯一のプラス評価は、高校の学費無料化へ、一歩前に進めたことくらいです。と言っても、ババ共同代表など維新幹部が国会などで「高校教育費の完全無償化を身を切る改革で実施した」というのは、大ウソです。


 無料化には所得制限があり、裕福な家庭の子弟は有料です。入学金、施設費等、私学の多額の出費は本人負担です。この無償化自体は、2012年当時の民主党政権が打ち出した政策を早めにマネしものにすぎません。いまでは、所得制限つきなら多くの府県で実施されています。


 維新の政策は、モノによっては、自民党右派よりも激しく、野党というより第二与党、あるいは自民党の補完勢力であり、将来は自民に吸収されてもおかしくない感じの政党です。


 今の政界では、自民党は自分本位の利権集団、野党勢力が弱すぎて信頼にかけるとして、維新は何かやってくれるかもしれない。そういう漠然とした期待感があるのかもしれませんが、それは、買いかぶり、とてもそういう器があるとは思えません。あるのは、ハシモトいらいの「やってるポーズ」だけです。


 維新の創業者の一人、ハシモトの言動を見ればわかります。ぼくがハシモトの名前を知ったのは、16年前、大阪府知事選に立候補してからです。それまで、茶髪、らしからぬ風体でテレビに出ている人気タレント弁護士であることを知りませんでした。


 立候補の噂が立つと、「2万%出ない」と出馬を否定し、その一週間後に立候補した。このときから、公然とウソをつく,舌の根の乾かぬうちに前言を翻す、相手をやり込めるまで攻撃するという、その後の政治姿勢が露骨に見られました。


 あとで露見したことですが、その立候補前に水面下では自民党本部のエライさんと協議したり、自民党大阪府連の「推薦」を得るため府連に1000万円を寄付したりしていた。政治団体に寄付するのは、合法は合法ですが、直前の寄付は、事実上の買収みたいなものです。このカネ、当時の自民府議さんらが山分けしたと想像されます。ハシモトはウラをかくような行動が得意な人物です。


 彼の本を読みますと、中学生のころ、引っ越し者だったせいか、馴染みがなく疎まれたらしい。それで、進んで親分生徒の手下になったところ、みんな手のひら返すように近づいてきたという体験を書いています。どうやら彼の世渡りの知恵は、ここにあるらしく、権力、金力のある社会的強者に接近し、カネもチカラもない社会的弱者には、目もくれない、その後の処世術をつかんだのかもしれません。


以下は、ハシモトの本音を言いあらわした本人の記述です。



 ハシモトは、政治でも経済でも安全保障でもタレントの雑事でも、いろんな問題に口をはさみ、激しく口汚い言葉で批判したり、持ち上げたり。ウケ狙い発言を二転三転させたり、巧みな口舌でマスコミを手玉に、話題が話題を生むといった手法で、テレビに登場しない日がないほど、人気政治家に上りつめました。ウソも騙しも平気、友人にはいちばんしたくないタイプの人物です。


 こんな人物について、2017年2月、最高裁は、ハシモトが訴えた名誉棄損訴訟の上告を棄却し、敗訴が確定しています。ある高名な精神科医がハシモトの言動に関して「これ以上私たちは、自己顕示欲型精神病質者の空虚な言動に振り回されてはならない。演技性人格障害と言ってもいい」と批判しました。


 これに対してハシモトは怒って名誉棄損だと精神科医と出版社に賠償訴訟を起こしますが、大阪高裁は「『うそを平気で言う。バレても恥じない』などの逸話は、高校時代のハシモトを知る教員への取材や資料に基づいて書かれ、内容を真実と信じる相当の理由があった」と認定していました。要するに最高裁お墨付きの人格障害者といえるでしょう。


 この人物が政治家人生を賭けたかのように主張したのが、「大阪都構想」。大阪市と府が二重行政をやっていて、不合理だから一本化しようという構想です。しかし「都になる」法律の裏付けがなく、二重行政というのも、昔のバブル期に、どこの自治体もやった役人の企業体商法の破綻を取り上げたものです。他に解消すべきことはなかった。


 そのころ、プール友達が、わざわざハシモトの演説会を聴きに行き、興奮していました。「大阪都計画は、フランス革命、中国の辛亥革命に匹敵する大改革。実現すれば、大阪の地盤沈下は一転,大経済成長となり、皆さんの所得も上がる」などという演説に引き込まれてといいます。


 ハシモトは天性のデマゴーグ(大衆の不満不安、無知や偏見などに付け込んで特定の方向へ扇動する指導者)です。「名前を変えれば、豊かになるなんてことがあるかいな」と返答して、友人を気まずい思いをさせました。ハシモトは、しらふで大風呂敷を広げられる特異な才能があるようです。


 ハシモトは、教育、医療、水道などインフラ、人権関連施設など解体、縮小、合併など計画を進めつつ、「都構想住民投票」で民意を問い、僅差で否決されたのは、ご承知の通りです。それを機にハシモトが表向き政界引退してから約7年経ちました。しかし、いまも影響力を残してるに違いありません。


 維新の成り立ちは、ハシモトの個人的な資質による個人商店ですが、末は総理大臣かと熱狂したり、宗教信者のような支持者が多く、ハシモトの傘の下に参集する連中が絶えませんでした。ハシモト人気にあやかって、一旗揚げたい、一発狙いたい野心家連中が、今日の維新を形成していると思えます。「背広を着たヤンキー」とか「田舎の山師たち」とか、ろくでもない言われ方をする連中です。


 こうした連中について、維新研究に熱心な作家で評論家の適菜収さんは、「維新の会の場合、政治家が犯罪に手を染めているのではなくて、犯罪者が政治に手を染めていると言ったほうが適切かもしれない」と新聞コラム(電子版)に書いています。言い得て妙です。


 党勢が伸びているとはいえ、まだ小さな政治集団ですが、維新関係者からは、信じられない発言や犯罪がらみの不祥事は絶えません。目に余る不法不当政党といっていいくらい。心ある複数の人が、主な不祥事一覧をネットに上げていましたので、紹介します。これでも維新を支持しますか。


  こういうことを言う人物が所属していました。
 以下は読みにくいでしょうが、要するに、殺人未遂や、わいせつ行為、、、不祥事のデパートです。

 


  この項、次回に続きます。
写真、資料はGOOGLE画像検索から引用いたしました

×

非ログインユーザーとして返信する