退屈な80代

還暦、古希、傘寿を過ぎて 日々思うことを綴ります。

続 フクシマの魚

 キシダメと東電が,メルトダウン(炉心溶融)したフクシマ第一原発の放射性物質を含む汚染水を24日、海中に投棄し始めました。政治的判断で、海洋公害を故意に生じさせる試みは初めてではないか。歴史上、人類に大きな禍根を残すことになりそうです。


 キシダメは、22日、役人の書いた原稿を読みながら、フクシマの汚染水を「もう先送りできない」、「この先、数十年にわたり放出の責任を持つ」と決断して、汚染水を海中投棄することを決めました。


  (フクシマの魚について7月19日付けブログに書いています。ごらんください)


  

    (GOOGLE画像検索から引用しました)


 
 一国民としては、今一度、フクシマ産及び三陸海岸からの生鮮食料品を食べない決意を固めました。「国民の理解なしには、いかなる処分をしない」と政府が漁連と交わした正式な文書を無視するひどい話です。もちろん罪のない生産者にはお気の毒で申し訳ないことですが、投棄に反対する一つの手段です。


 文書で交わした約束も反古にするのなら、いまとこれからのキシダメの発言は、信頼できないのは必定です。キシダメの「処分する土地がない」」というのも、東電には来年12月末までは大丈夫という計画があるのにウソをついています。さらに「安全な水」なら、いかなる責任も生じないはずなのに、数十年間、政府が全責任を持つよいう言い訳は、論理矛盾ではないですか。



    

     (googole画像検索から引用しました)
  海はどこまでもつながっており、魚は広く回遊します。


 「先送りできない」、「汚染水を貯める貯蔵地がない」とかの理由は、キシダメの外遊日程とか、内閣改造の日程とかがからんでいるそうですが、そんないい加減な理由で、国民の健康に関わる試みが決まるとは、なんという独断でしょう。どっち向いて政治をしているのか呆れてしまいます。ネット上には、今回のことを危惧する人たちの知見がたくさん掲載されていますので、それらを拝借して、続けます。


 (googole画像検索から引用しました) 
 現在1000基余ですが、空撮でみると、背後地には、まだまだ余裕があります。


 政府は、IAEA(国際原子力機関)が汚染水の濃度を40倍に薄めたら、「安全基準に合致する」と金科玉条のように、お墨付きをもらったと言い募っています。IAEAは、もともと原子力推進機関です。だから、原発の負の部分には触れていません。今回のIAEAの検証は「基本的に東電と日本政府から提供された情報に基づく」とされています。つまり、内輪のお手盛り検証にすぎません。


 濃いラーメンは塩分が多いから血圧に悪いといって、水で薄めても、スープを全部を飲めば、塩分の総量は変わらないです。放出される放射性物質は、もっぱらトリチウムとされているが、ALPS(多種核種除去装置)で除外されていない核種はいっぱいあります。




    

      (googole画像検索から引用しました)
 


   (google画像検索から引用しました)


 上記の知見を読めば、放出される放射性物質の根本的な問題は、生鮮食料品を通じて、永年にわたる体内蓄積が、人体の大きな悪影響を及ぼすこと、また、遺伝子異変が生じて生まれた新生児に重大な異常が生じる恐れがあることです。アメリカでは流産やがんが報告されています。




 これらの未知の問題について、政府が、その因果を究明することはまずないでしょう。あやまった国策について、政府が責任を感じても、責任を取ることはありません。仮にも将来、水俣病のような症状が出たとしたら、責任を取ってもらっても、遅かりし、ではないじゃーあーりませんか。


(googole画像検索から引用しました)しんぶん赤旗8月21日付け



 (FACEBOOKから引用しました)


 汚染水は、いまも一日90トン増え続けています。なぜなら炉心溶融(メルとダウン)して壊れた原子炉の底部に880トンもの核燃料デプリ(堆積物)があり、冷却水はここに直接ふれるから汚染水となっています。この元凶のデプリを取り出し、廃棄する技術が危険すぎてないのです。キシダメは「数十年」と言いましたが、これは根拠がなく、取り出せない限り永遠に汚染水は発生し続けるのです。


  (facebookから引用しました) 上の図の核燃料デプリに近づけない。取り除けない


 そして、日本国民は、じわりじわり汚染水に汚染されて命と健康をむしばまれて行くのでしょうか。キシダメのように、てめえが生きている保証もない将来まで「責任を持つ」ということが、どんなに虚しいことか。こんな空しい人物のもとに暮らす国民の不幸は極まれり、という気持ちになりますね。


 保守党政権になった韓国は、「科学的に安全だから」と政府は放出に寛容な方針ですが、安全神話こそアブナイと見るべき時代です。市民団体は抗議しています。国際問題の一番大きな影響は、中国の出方です。香港政府は10都県の食品規制をいち早く公表しました。日本産の海産物のの輸入規制が、多品目に広がったり、訪日客の往来を制限するような対抗措置が現れると、日本経済は、痛撃を食らうでしょうし、キシダメ政権は窮地に追い込まれるにちがいない。


「飲めるでしょ」というアソウはじめ投棄賛成の自公維の議員さんや、飲んでも大丈夫と言い放った東大の御用学者は、このような声に応えて3年間、飲んでもらいましょうよ。

(facebookから引用しました)



 気をつけよう、維新と自公と汚染水!

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