退屈な80代

還暦、古希、傘寿を過ぎて 日々思うことを綴ります。

祝 アレアレ パインアメ

 愛する阪神タイガース、リーグ優勝を果たしました。


      バンザイ、バンザイ、バンザイ 
                       おめでとう、ありがとう


     

     岡田監督が胴上げされているとき、youtubeでは、
       歓喜のあまり道頓掘に飛び込む熱狂バカを警戒す
       る現場を生中継していました。バカは26人でした。
       (手前はパソコン、後ろは、テレビです)


  さて、2005年、当時の岡田監督が優勝していらい、実に18年ぶりです。


 わが余命のうちに、優勝は、もうないのかと失望していただけに、待ちに待った優勝です。うれしい。おめでたい。言葉に尽くせない喜びです。バンザイ三唱です。慶事があった時に飲もうと、飾ってあった高級ウイスキーのフタを、ついに開けました。


        乾杯 カンパイ 乾杯


 戦後まもない小学生のころ、梅田からすぐの阪神電車沿線に暮らしていましたので、野球とは、阪神タイガース(当時は大阪タイガース)そのものでした。若林、藤村、別当、土井垣、本堂、呉、、、アメを買うと、憧れの選手たちのブロマイドが当たる駄菓子屋へ駆けつける日々でした。駄菓子屋といっても、縁側と畳の間に、あれこれ並べただけの素人商い。
店番のおばちゃんが、縁側にボソッと座ってました。


 小遣いがあっても、なかっても、大判サイズの藤村のブロバイドが、すでに当たっていないか確かめにいったものです。ブロマイドもまだ本物の写真ではなくて、厚紙にざっくり印刷したものでした。今にしてみれば、しょぼいものですが、当時は宝物でした。ブロバイドが見たくて行くと、誰もいないときは、店番のおばちゃんが、なぜか股を大きく開いたり閉じたり、ズロースがちらちら見えます。あのおばちゃんの奇矯な振る舞いは、いまでも謎だなあ。古いカビの生えたような、懐かしくも、なぜか物悲しい記憶です。


 岡田監督は、試合中、いつもアメをしゃぶっています。TV中継を見ていますと、しょっちゅうチック症のように首を左右に振り、そしてアメを口にしています。時には袋が破れず、アメを取り出そうとして”苦闘”しています。アレアレおじさん、ご愛敬でした。


           

    (googole画像検索から引用しました)


 最近の報道によると、このアメは、パイン会社(大阪)製のパインアメ。真ん中にアナが開いていて先が見通せるのがいいとか、甘酸っぱい味が好きなんだそうです。それを知ったメーカーが、岡田監督のもとにどっさり贈ったと伝えています。


 岡田監督の采配が、シーズン通して見事だったのは、パインアメのおかげです(笑)。チューインガム依存と同じで、おそらく、気持ちが冷静になる鎮静剤のような効用があるのでしょう。そう考えると優勝の陰にパインアメあり、ですね。


 野球はチーム競技ですから、監督だけが優れていても、傑出した選手が多数いても、必ずしも勝てないのです。カネで有力選手を集めても、近年の巨人のように勝てないのが、チーム競技です。監督は、選手の持てる力を引き出し、選手からリスペクトされる、力が必要です。


 阪神タイガースの監督で、セ・パ分裂後に二度の優勝を飾ったのは、岡田監督だけです。1985年、唯一の日本一にもなったときの吉田義男監督ですら、複数優勝は経験していません、、、というダメな阪神の歴代監督からすると、岡田監督は、大変な名将かもしれません。ただ、残念なことに。一度目のリーグ優勝のあと、日本シリーズで4連敗と完敗しています。


 岡田監督の口癖の「アレ」は、「忘れ物を取りにゆきたい」という「日本シーリーズ優勝」を指していると思っています。優勝インタビューで、「アレ」はリーグ優勝向きのの言葉。日本一を目指す”アレ”に代わる言葉を募集します」なんて、とぼけていましたが。


 今回の日本シリーズは、おそらくパ・リーグの覇者になるとみられるオリックスと戦うと予測され ます。関西決戦、御堂筋決戦と言えるでしょう。晴れて「日本一」の栄冠をつかむと、岡田監督は、たぶん勇退するに違いありません。65才が、毎日、アメを大量にしゃぶる生活は健康に良くないと、ぼくは案じているのです。


 宿願の日本一になれば、来シーズンからの、ぼくは、阪神が勝とうが負けようが、親が子の成長ぶりを見守るように、自然体で観戦できることでしょう。次の優勝なんて、いつのことやら、そんな期待しないで、泰然と観戦することにします。


 なんせ18年ぶりの優勝,日本一になれば38年ぶり、という伝統の人気球団にしてな、まことに出来の悪い球団です。そこがタイガース人気の素なのですからファン心理というのは、妙なものです。


 思えば、1985年のリーグ優勝、日本一は、職場で直接かかわる仕事をしました。(当時、紙面編集者で、一面トップに掲載しました)タイガースは、長い間、人生のよいパートナーでした。腹も膨れませんし、カネもたまりませんが、スポーツを楽しむのも、アートと同じで人生を豊かにしてくれます。


 岡田監督、チームのみなさん、ありがとさーーん、です。

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