退屈な80代

還暦、古希、傘寿を過ぎて 日々思うことを綴ります。

老害暴走

 86歳男性、
 病院で発砲、自宅のあるアパートを放火、郵便局で人質とって、立てこもり。なんとも元気な爺さんじゃないですか。拳銃を持っていました。自宅という退路を断っての籠城。なかなか思いつかないし、実行できるもんじゃありません。


 ぼくと同世代で、世間の目を見張らせるのは、酒気帯び運転とか、高速道路の逆走とか、ロクなことがありませんが、この86歳の八面六臂の?”暴走”ぶりには、驚きました。


 この破れかぶれの達者自慢を、なにか、いい方へ活力を生かせば、モノになるんじゃないかと思いますが、そうはいかないのが、人生ですね。男も女もいろいろ、若者も年寄りもいろいろ、です。


 拳銃なんて、一般のカタギの人なら、生涯、手に触れることなんかありますまい。どこで入手したのか、放火用なのか、灯油缶を二個用意していたとか。かなり手口が、周到、計画的で、素人ばなれ、していますね。病院にも郵便局にも、恨みがあったとの供述が伝えられていますけれど、拳銃をぶっ放すというのは、相当な悪行です。かつては、そのスジで鳴らしたのかもしれません。


 そのトシで、そんなに無茶元気なら、病院でボランティア、アパート周辺のお掃除日課、郵便局で片手間のパートくらいをされていたら、町の長老とリスペクトされていたかもしれません。どこで、どう道を誤ったのか。わが身に照らしても、なかなかです。老いの晩年を平穏に暮らすのは、難しい問題です。


 同じ80代でも、政界やら自民党やらで重鎮づらして、この国を仕切っている高齢者も、いまいましい大きな問題です。もはや国家的老害といっていいのが、以下の3人。某政治評論家が名指ししている80代トリオです。


 森喜朗元首相(86)
 麻生太郎元首相(83)
 二階俊博前幹事長(82)



          

上下イラスト三枚は、いずれもGOOGLE画像検索から引用しました)



 森喜朗は、ドリル優子の父、小渕首相が急死した際、密室協議で首相の座を仕留めたが、一年余りで退任。「我が国は天皇を中心にした神の国」とか、米潜水艦と衝突した水産高校の実習船事故で生徒10数名が死んでいる報を二度三度受けながら、ゆうゆうゴルフを続けた論外の男。支持率8%まで下がって退任したというのに、自民党内で、なぜか政局や人事に影響力があり続け、例の五輪組織委の会長を務めて、女性蔑視発言をしたのは、ご存じの通り。森のような人物が大きな顔をしていられる自民党は、常識外の別世界です。
   

           



 麻生太郎は、大金持ちの世襲議員。自宅の評価額だけで約25億円とか。お気に入りの銀座のマダムがいるバーに年間2000万円のつけ払いと報じられたこともあります。お坊ちゃん育ちで、安倍晋三と同じように国語がまともに読めない。「踏襲」を「フシュウ」と読んで有名になった。大の「失言王」、「暴言王」です。なかでも悪質極まるのは、改憲にちなんで「ナチスの手法を学んで、いつの間にか憲法が無用になればいい」といった趣旨の発言です。世界中から批判が殺到しました。欧米では即、失脚ものの発言です。森友学園問題で、まじめな地方職員が自責のあまり自殺しているのに、財務大臣という責任者でありながら、知らん顔。自民党では、血が通っていない人物がでかい顔をしていられます。



    



二階俊博は、いわゆる党人派。あまり表舞台に立たず、義理と人情とカネで党内をまとめる
こわもての男。一時自民党を飛び出し、あっちこっち渡り歩いたが、元のサヤに収まってアへの信頼を得てからは幹事長職を史上最長期間1885日つとめ、らつ腕を振るいました。大臣経験もありますが、経産大臣のとき、福島第一原発は津波対策に問題があり、このままでは津波による電源切れ、炉心溶融につながると重大な質問をうけて、「対策を講じる」と国会答弁したままほったらかし。5年後に、あの大津波で、いまも解決できない前代未聞の原発爆発を起こしてしまってます。要するに、なんでも聞き置くだけで先送りする自民党政治のお手本のような男。


 ニッポンの政治は、こうした老害で動かされています。女性記者に添い寝に来てくれ、触らしてくれと夜間電話、統一教会とはずるっずるの関係で、この間、衆院議長職をやめた細田某は79歳とか、まだまだ跡継ぎがいっぱいの自民党です。


 医師や看護師は患者一人一人の命を救うことができます。尊いお仕事です。かたや政治家は、数万人、数百万人、数千万人の命を守り、暮らしをよくすることを、やり方次第でできる権限を持たされています。しかし、残念なことに、そんな見識をもっている政治家はいませんね。金だけ、自分だけ、今だけの権力に溺れる連中ばかり。


 馬齢を重ねたはずの高齢者が、性懲りもなく老害をさらしています。老害者は後進に道を譲るべきです。自戒をこめて、しみじみと。


  気をつけよう、汚染水と自公維国!!

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